国立ファームで大成功!?マネーの虎高橋がなりの現在までをまとめてみた

以前の人気番組マネーの虎では今までたくさんの社長達が出てきましたが、その中でもまったく違ったオーラを放つ社長がいました。

本人曰く「優等生でいたくない」というスタンスで、見た目、考え方、発言、何もかもが正反対。だけど納得出来てしまう、よく分からないけどスゴイ人。それが高橋がなり社長でした。

今日はそんな高橋がなり社長を自称マネ虎マニアである僕が好き勝手いいながら(ほとんどが主観ですが)まとめてみました。

高橋がなり特集 がなりってどんな人

覚悟の瞬間 高橋がなり - YouTube

本名は高橋雅也(マサヤ)さん。元アダルトビデオメーカーソフトオンデマンド社長。

マネーの虎に出演してからは全国に名を広めるようになり、僕もこの番組で存在を知りました。初めはアダルトビデオ会社の社長ってだけで「どんな人なんだ!」と、なにかインパクトがありますが、それよりもインパクトが大きいのはこの見た目の通り、キッチリとした社長達が並ぶなか無精ひげを生やして、超ラフな格好で出ていました。

さらにマネーの虎で印象的なことですが、↓

マネーの虎 大食いラーメン店開店 なんでんかんでん川原社長ブチ切れ - YouTube (1)

マネーの虎では初めに社長達が札束を積み上げるのがルールでもあり、これを見て僕たちも「すげー!!」と盛り上がるのですが、がなり社長のテーブルの上は・・・

【マネーの虎】大食いラーメン店 忍耐力のない36歳無職のデブに言う高橋がなりの説教が正論すぎる - YouTube

スッカスカです(笑)

「僕は現金持ち歩かないんで」といって現金は持ってきてなく、マネー成立した場合には現金ではなく紙に金額を書いて覚え書きで渡しています。

もうまったく別の社長とは違うオーラを出しているところに目を惹かれますが、それよりも「この人だけこんなに自由が許されているってことは特別な何か、大きな力を持っているのか」という雰囲気を出していました。

TV制作会社でテリー伊藤の元で働く

ソフトオンデマンドを立ち上げる前はIVSテレビ制作に入社し、テリー伊藤の元でADとして激務をこなしていました。

のちに「初めにテリー伊藤の元で働けて良かった。なぜなら初めに一番ヒドイ人に当たったお蔭でその後が楽になったから」と言っていることから、よっぽど厳しくクレイジーだったのかが伺えますよね。でも確かにはじめにたくさんの試練を乗り越えてしまえば、他の問題は大したことなく感じられることってたくさんあります。

そんなAD時代、著作権がテレビ局のものになってしまうせいで制作会社はどれだけ頑張ってもたくさん儲けることが出来ないことに疑問を感じ、自分自信0が著作権を持って、良い物を作れば儲かる仕事がしたいと、独立を考えだします。

しかしすぐに辞めてしまうと「辛くて逃げ出した」と思われるので、どうせなら「頼むからやめないで」と言われるくらいになってから辞めてやろうと決心。それから5年以上働き、当時の人気番組「元気が出るテレビ」のディレクターにまで上りつめた時点で「頼むからやめないで」と言われながら退社しました。

人生はドラクエと一緒!がなり流の生き方

人気番組のディレクターにまで上り詰め、やっと楽して稼げるポジションにたどり着いたまさに絶頂の時に、わざわざリスクを負って独立するというのはなかなか考えられないことですが、これを高橋がなりは「ドラクエ説」と呼んでいます。

強いボスがいて、そいつを倒すためにレベルを上げたりパーティーを考えたり強い装備をそろえたりするその時が一番楽しい時期。だからボスを倒してクリアしたら次のゲームに行ってまた1から始める。

確かに全クリして裏ボスも倒したらやることがありませんよね。楽勝で倒せる敵と戦ってても面白くありません。でも現実の世界では「苦労したくない、失敗したくない」とどうしても思ってしまい、なかなか出来ないことですよね。

独立し1000万の借金を作る

退社後はゴルフショップを立ち上げるが、知識もないのにオリジナルブランドでやってしまったことによりまったく売れず、多額のリスクを抱えました。

他にもTシャツショップなどに手を出すが結局失敗。テリー伊藤からも多くの借金をしていたので、それを返すためにテリー伊藤の持っている中華料理をまかせてもらい力を注ぎます。

しかし、働いている料理人をうまく動かすことが出来ず、ある日、料理人の方から出ていけと言われてしまいます。

その時、その料理人を追い出すことも出来たのですが、自分が料理出来ないので、もし料理人に出ていかれたら営業が出来なくなる。その時に、自分自信に技術や知識がないと、命令したくても出来ないということに気が付きます。

そこで高橋社長は、「なにがしたい」よりも「何が出来るか」。今自分の出来ることで勝負をしてみようと思いました。

そして番組制作は自信をもって出来ることだったので、その中でもアダルトビデオ業界にビジネスチャンスを見出し、テリー伊藤がオーナーの元、ソフトオンデマンドを設立します。それにしてもテリーさん太っ腹。

ソフトオンデマンド

特にアダルトが好きでもなければ興味があるわけでもなかったという高橋がなり社長。しかし、人を満足させる作品を作るという点では自信がありました。

高橋社長が一つ他と大きく違ったのは、他の会社はみんな問屋さんのために商品を作っていたこと。しかし高橋社長は問屋ではなくお客の事を考えて作品を作ろうと考えました。

作品を買ってくれる業者が喜ぶ物を重視している他のメーカーとは違い、その商品を実際に購入し見るお客さんが満足するものを作るべきだという考えです。

そしてお客さんの声をひたすら集めます。するとすごい数の意見が来たそうで、「モザイクを外せ!」というようなめちゃくちゃな物まで来ましたが、そのほとんどの要求に答えた作品を作っていきました。

その結果は大成功。見事ユーザーの思いに答え、出す作品は作れば売れ、10年間で100億円企業に成長させます。

1つの妥協もしてはいけない

テレビ制作会社から培ったものの一つに、仕事において1つの妥協もしてはいけないという高橋社長のこだわりがあります。

なぜなら、1つ妥協しても評価が落ちないから。

ちょっと妥協したところで視聴率も落ちなければ売上も落ちない。そうすると人は「これくらいなら大丈夫」と思うようになり次々に妥協を重ねていっていまします。

そして妥協したり手を抜くのが癖になったころにいよいよ評価が落ちてきます。こうなったら最後。妥協しても大丈夫と思っている自分ではどこが悪いのかが分からずにもう修正出来ないところまできてしまいます。

そんな高橋社長は、AVの撮影に沖縄にまで行かせ、たくさんのお金と時間を使った作品であるにも関わらず気に入らなければボツにし、撮り直しをさせるほど徹底しています。

マネーの虎でのエピソード

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ちょうどその絶頂期にマネーの虎に出るようになりました。

その見た目だけではなく、何より高橋社長の一番の魅力は、その発言、言動ですね。

まったく違った観点で物を見て、物事の本質を突き、かと思いきや突発的に想像もつかない事を言い出すこともあり、「がなりが喋ると虎達も耳を傾ける」というようなナレーションもありました。

その時の印象的な発言やエピソードやをまとめてみました。

吉川社長には嫌われていた

マネーの虎のビックボスであり歩く100億円と呼ばれる吉川社長もこの番組の常連でしたが、やはりアダルトビデオ業界ということで見下されていたようです。

高橋社長もその時に、「何をして成功したか」というのを重要視している社長も多いのだと気づきました。確かに女性には受け入れ難いイメージはありそうですね。男はひたすら称えますけど・・・。

しかしそれも初めの頃だけで、何回か共演する内に「あなた面白いわね。あなたみたいな成功者みたことない」と言われるようになったそうです。

お受験ビジネス

子供をいい学校に行かせるために、親側の立ち振る舞いなどをサポートをするビジネスをしたいと、お受験の師匠と呼ばれる志願者の回がありました。

「お金がないことでとても苦労したので子供にはいい学校に入ってほしい」という志願者に対し、今はお金がないの?と質問すると、「ありません。塾や入学資金などもあるし」と言います。

それに対して高橋社長が口を開きました。

「お金が欲しいって理由でビジネスするのは良くない。なぜならそれはギャンブルと一緒になっちゃうから。」

「お金ないって言ってるけど身分不相応な生活してるんじゃないの?僕はいまマンションに賃貸で住んでるよ。家なんか買えないよ怖くて」

 

ヒルズに住んで高級車に乗ることにまったく興味がないという高橋社長は決して傲慢にならずに、自分はまだ成功してないと言い放ちます。

こういった姿勢が長い間成功しつづけている秘訣でもある気がしますね。

僕にとってのオタクとは

チャンコ増田さんの有名な回ですが、アニメキャラの抱き枕を販売したいという志願者。

オタクの代表として素晴らしいプレゼンをされたのですが、残念ながらノーマネーでフィニッシュされました。

オタクはAVを作る上ではとっても貴重な意見をくれるとオタクとの関連があることを見せる高橋社長ですが、

「自分のことしか見ない人を僕はオタクって呼んでるんです。オタクさんは自分の気持ちに正直だから作品を作る分にはこだわりぬいたスゴい作品が作れる。ただ、自分しか見えないから周りや相手の気持ちが分からない。自分はこうなんだって気持ちだけで、周りはどうでもいいと思ってる。だから僕はオタクとは組みたくない」

と語ります。何も偏見を持たずに冷静に分析する力、人を見る目がずば抜けていると思います。これはビジネスにおいても人生においても重要なことですよね。

がなりに「あなたのような人に出会いたかった」とまで言わせた男

モンゴルに住み観光会社を経営している辻さん(33歳)

モンゴルでは仕事が少なく、働き先のない父親は自堕落になり、家族に暴力をふるったり酒に走ります。それに耐えきれなくなった子供は家出して、2千人ものストリートチルドレンがマンホールの中に暮らしている現状をどうにかしたいと、タクシー会社を設立したいと志願しました。

「必死に働き手を探し家族を守ろうとしている人の助けになりたい」というその強い想いと、移動手段が少ないモンゴルでのタクシーというアイデアに惹かれ、加藤社長と川原社長が3分の1づつ出資します。

その中悩んでいた高橋社長は「一回現地を見せて下さい」といい、なんと後日モンゴルに視察に行きました。

モンゴルの現状を目の当たりにし、また辻さんの人間性を深く理解し、

「マネーの虎に出て、まさに辻さんのような人に会いたかった」

「僕はヒルズに住みたいとも思わなければ高級車にも興味ない。そんな中でもうお金には満足しちゃってるんですよ。そんな中で辻さんのような何かに貢献できるようなことなら喜んで出します」

と思いを伝えました。

 

ちなみに辻さんの会社は月商100万円にまでなりました。ちなみに100万円モンゴルでは2000万円の価値がありますって、大成功ですね!年商2億越え!

スリランカの移動中古車買い取り

スリランカ人の志願者が日本で、移動中古車のビジネスを始めたいと志願しました。

話の中でこんなやりとりがありました。

志願者「外国人は日本で差別される」

高橋「あなたが気にしてるだけで、別に誰も差別してない」

志願者「高橋社長はAVの仕事してる。社長は違っても、社長の子供は何か言われてるかもしれない」

その時に高橋社長はこう返しました。

「僕は子供にはこう言ってる。もし何か言ってくるやつがいたら、そいつはお前にとって「嫌な奴」だってことを教えてくれてるんだって。だから、そういうやつは無視して、何も言ってこないやつとだけ付き合っていればいい。」

何か理不尽なことや腹が立つことにぶつかった時に、それに対してひがんだり誰かのせいにするとそこで成長が終わる。辛いことは試練と捉えて、嫌なことには「逆にありがとう」という気持ちでいなきゃいけないという、偏見の多いAV業界でトップに立っている高橋社長ならではの言葉で重みがありました。

投資したけど失敗。おにぎり屋さんのエピソード

親の借金である1億円を6年間で返したという、かなり勢いのある女性志願者。

借金もなくなり、夢でもあったおにぎりの移動販売を始めたいと860万円を希望しました。

プランの甘さなどから虎に指摘されますが、全て強気に反論。攻撃的な話し方で、周りの虎は引き気味でしたが、高橋社長はその意気込みを買って全額投資をしました。

しかし、オープンまでの道のりの中で次々と現れる問題。そして病気が発覚し入院。気持ちが折れてしまい、まさかの辞退という結果になってしまいました。

高橋社長はたくさんの後悔もありましたが、いい勉強になったと良い、移動販売に使うために既に購入してしまった車を視聴者の誰かにプレゼントすると言いました。

ちなみにその移動販売車は、岩井社長が投資してマネー成立した、虎全員が絶賛した自作キムチの販売車として受け継がれました。ちなみにですけど「キムさんのデリキムチ」という名前で従業員は20名以上を超え成功してます。

いきなりハチャメチャなことも言い出す一面も

飲酒、喫煙で解雇された元ジャニーズ尾身和樹がオリジナルブランドショップを立ち上げたいという回では「おれ元ジャニーズのAV男優が欲しかったの」といい、もし失敗したらAV男優になる約束をさせてマネーを成立させた。(ちなみに志願者は逃げ出したので開業することはなかった。)

中国で新しい貿易システムを立ち上げたいという男には「失敗したら自己破産して、「高橋がなりに2000万損させた男」という汚名を被りながらうち(AV業界)で働いて下さい」とぶっ飛んだ提案をし、驚かせました。(志願者はなんとかビジネスを軌道にのせ、AV業界入りを回避)

 

また、大食いタレントの坂東亀太郎こと村野達郎が「日本一のラーメン屋を作りたい」という回では、特に修行もせずにラーメンをただ食べ歩き、どこも量が少ないから普通の2倍の量のラーメンを出す店を開けば売れるだろうと言い、ラーメン屋の川原社長を怒らせた。

さらに「川原社長のとこのなんでんかんでんは美味しくない」と発言、さらに怒る川原社長。場は最悪の空気になるが、なんとその中!

高橋「僕がお金全部出してあげる。その変わり川原社長がOK出すまでなんでんかんでんで修行してきて」

初め聞いた時にぶったまげました。美味しくないっていったラーメン屋に修行に行かせることよりも、川原社長を無視して勝手に提案しちゃうところに笑いました。

最終的には川原社長も承諾しましたが、亀太郎がお店に姿を現すことはありませんでした。

 

なんか、高橋社長は例えるなら、ドラゴンボールの孫悟空的な、ルフィ的な、冒険マンガの主人公のイメージが強いです。

悟空さんはいつも世界を救ってくれるので「良い人なのかな」と思いますが、よく見たらあれって悟空さんがトラブルを引き起こしてるんですよね。世界を救ってるんじゃなくて、ただ自分が強いやつと戦いたいだけ、みたいな。

高橋社長も「良い人なのかな」と思う一面がありましたが、良い、悪いではなく、ただ自分が面白そうと思ったことに突っ込んでいることにみんなが(良い意味で)振り回されちゃってるみたいな。そんな感じします。まぁ見た目からして善人ではありませんけど、とにかくなんかカッコいい。

僕もうすぐ仕事辞めようと思ってるんです

俳優柴田光太郎が食堂を始めたいという回に突然放った言葉が「ソフトオンデマンドをそろそろ辞めようと思ってる」でした。

バイトじゃないんだから(笑) 社長を自分から辞めるってことはあまりイメージなかったし、こんな感じで辞める人っているんだとビックリしました。まぁ高橋社長くらいだと思いますけどね笑

国立ファーム

ロゴタス①

アダルトビデオ業界に10年経った今、高橋がなりに逆らえる者はだれ一人としていなくなっていました。

地位も名誉も興味ない。そんな高橋社長はこんなところにいると駄目になると思い、がなり流ドラクエ説の通り、次なるボスを倒すための旅に出る決意をします。

参入する業界は別にどこでもいいが、2つ条件がありました。

一つは長い間成功者をやってしまった自分をいじめてくれる場所。

もう一つは(強すぎると勝てないのでギリ勝てそうな)悪者がいる場所。

そして見つけたのが農業でした。

ニートを募集した理由

まずは一緒にやる仲間を集めようと、呼びかけを始めました。

しかし、誤算だったのが、年収1千万円以上の大企業の取締役クラスがきちゃったということです。

高橋がなりの新プロジェクトということで注目する人は多かったのですが、そんな人達を集めても農業なんて全然出来ず、1年で解散してしまいました。

そして今度は、夢を持った若い層。とくにくすぶってるスゴイやつを見つけ出したいと考え着いたのが「ニート」でした。

農業業界に殴り込む戦略

またまたまったく興味もなければ経験も知識もないという農業でしたが、戦略はAV業界に来た時とまったく一緒でした。

多くの農家の人達は問屋さんのために野菜を作っている。また職人かたぎになりすぎていて、例えば「来年はこんな野菜が需要が増える」なんて情報があっても無視して、うちはもうずっとこれ一筋でやってきてるんだという風に、やっぱりお客のための物作りをしていないところがまだ多いところに目を付けました。

そしてTV制作会社と同様、生産者が生産しかやらないのでたくさん作っても大きく稼げない。そんな仕組みを変えようと動き出します。

農家の台所

高橋がなりの国立ファームは生産から販売まで行います。つまり自分で作ったら自分で売る。またレストランも作って、自分の野菜に手を加えて提供する。そういった儲かる仕組みを作りました。

そして現在では農家の台所というレストランを開店させ、現在は新宿・銀座・立川に3店舗あります。また、国立ファームの野菜を取り扱ったレストランは60軒を超えています。

山形ガールズ農場

農家を変える。農業の常識を変えるという高橋社長が思い描いたもう一つのプロジェクトが、女の子だけの農業です。

最近では売っている野菜にそれを育てた農家の人の写真が貼ってあったりすると思いますが、今まで農業は伝えるということをしてこなかったと言う高橋社長。

確かに、やっぱり農家って地味なイメージがどうしても付き物だと思います。そんな中で女の子達が楽しそうに野菜を作っているプロモーションをすれば、新しくてオシャレな感覚をうけますよね。

なにか好感が持ててしまう感じもありますし、不思議とちょっとおいしそうに思えてきます(笑)

そんな高橋がなりだから出来る新しい農業プロジェクト。はちゃめちゃで面白い!

まとめ ~その後と現在~

その後も国立ファームに奮闘中。また、長い間離れていたソフトオンデマンドですが、その間にすっかり駄目になってしまったそうで、また戦線に戻り会社の立て直しにも力を入れています。

将来は国立ファームとソフト・オン・デマンドを合同で、持株会社を作ることを目標としている高橋社長。今後も色々と楽しみですね!