美容室を開業する人必見!元広告編集者が教える失敗しない為のポイント

東京都内を歩いていると、何件もの美容室を見かけます。

コンビニのように、どこにでもあるイメージがありますが実際に店舗は年々増えつつあります。

激戦区である中でも、「独立したいな」、「美容室開業してみようかな」と検討している人も多いですが頑張って起業してオープンしたけど結果赤字が増えて閉店してしまったサロンを何件も見てきました。

私は以前広告媒体の編集をしていたのですが、その中でオープンするまでの事業計画から携わってきたことがあります。

成功したサロンもあれば、失敗したサロンも…

でもそれには、開業する前の準備から差がありました。

 

ここでは失敗したサロンと成功したサロンから学んだことについて、お話したいと思います。

開業するにあたって必要なものや、手順、Q&Aについてもまとめたのでこれから開業を考えている人にとって少しでもお役にたてると嬉しいです。

是非最後までチェックしてみてくださいね。

失敗したサロンから学んだ5つのポイント

まず最初に私が担当していて、閉店になってしまったサロンから学んだことをお話していきたいと思います。

アドバイスとして伝えていたものの、最終的に決めるのは経営者なので想いが伝わらず残念な結果になって本当に悲しかったです。

開業しようと考えている人にとって同じ失敗を繰り返してほしくないので、少しでもこの失敗を活かせしてほしいです。

これはサロンを始めた後でも覚えておいて欲しいので、是非参考にしてみてくださいね。

1・コンセプトをコロコロ変えない

失敗してしまったサロンの中で、「最近はこれが流行っているから…」と店内の模様替えをしたりメニューを変更したりするお店がありました。

もちろん「お客さんに喜んでもらいたいから」という気持ちがあったのですが、自分で決めていたコンセプトとかけ離れたサロンになってくると何がしたいのかわからなくなってきます。

流行っているものを取り入れることが悪いとは言いません。

でも、美容師さんがお客さんに提供することで大事なのは何でしょうか?

  • 技術
  • 癒やし
  • 新しい自分
  • ストレス発散
  • 自分への自信

考えてみたらたくさん出てきます。

どんなサロンにしたいのかを考えていると「こうしたい」ということが増えてしまうかもしれませんが、まずは1番何を提供したいのかを考えてみましょう。

例えば「お客さんに癒やされて欲しい」と考えているのであれば、外観から内装まできっと入った瞬間から癒やされる空間作りをするのではないでしょうか。

流行りに影響されたり、成功しているサロンのアイデアを取り入れたり、自分で決めているコンセプトからかけ離れていくと、サロンの特徴がわからなくなってしまいます。

今まで通ってきたお客さんにとっては、全く別のサロンに見えてしまうので新規ばかりでリピーターができなくなります。

そうなってくると、結果的に売上が安定されずどんどん落ちてきてしまうんです。

失敗しない為にも、自分で決めたコンセプトに合ったアイデアを取り入れていきましょう!

2・儲ける為にジャンルを広げない

サロンの中でも、売上を上げていく為にメニューを増やすお店があります。

もちろんターゲットに合っていて満足するお客さんばかりであれば良いですが、ただ儲ける為に始めてしまうとお客さんは離れる可能性が高いです。

例えば…

  • ネイル
  • マツエク(まつげエクステ)
  • セルフホワイトニング

コンセプトがトータルビューティーサロンで始めているのであれば問題ありませんが、徐々に増やしていくと「このお店また新しいのやってる…大丈夫かな?」と不審に思うお客さんもいます。

まずは成功させることが第一です。

新しいジャンルにチャレンジするのは、それからでも遅くはありません。

開業する時は、打ち出すメニューを決めてそれ以外は「本当にこのサロンに必要なのか?」を考えて決めるようにしましょう。

コンセプトが変わってサロンの良さがなくなることにも繋がるので、欲張って色々なものに手を出すのは我慢したほうがいいですよ。

3・スタッフの気持ちを無視しない

これは、独立して一人でサロンを経営する人にも重要なお話です。

いつかアシスタントを雇うことを考えたときの為に、参考にしてもらえると嬉しいです。

サロンがオープンすると、ついつい売上げばかりを気にしてしまいます。

必死で売上げを作らなければいけない気持ちは、私も一緒にサロンを作ってきたのでよくわかります。

でも失敗するサロンに多かったのは、売上げにしかこだわらずスタッフや業者の考えや意見を聞かなかったことです。

みんな感情があるので、ずっと売上げばかりにこだわっていると「お金さえあればいいのか?」と人として不満が起きるようになってきます。

苦手意識が芽生えてくると、自然とその人の話を聞かなくなったり一緒に働くのが嫌になってきますよね。

そして気がついたときには、自分の味方になってくれる人がいなくなって辞めてしまいます。

じゃあどうすればいいのか?

答えは簡単です。

困っている時や、悩んでいる時、側にいて話を聞いてあげるだけでいいんです。

スタッフ=家族

のように考えていれば、きっと自分がどうやってスタッフと付き合っていくかがわかってくると思います。

4・作業として仕事しない

美容室は技術職なので、作業的な手順になってしまうのは仕方のないことだとは思います。

カラーやパーマだって、工程があるので「これをやったら次はこれ…」って決まっていますよね。

でも来店しているお客さんのことを考えてみてください。

人によっては、「黙々と静かに作業してほしい」という人もいますが「お話しながら楽しみたい」という人もいるんです。

また、黙っていても無表情で無愛想にされるのも良い気分ではありませんよね。

何が言いたいのかと言うと、自分がされて嫌なことをしなければいいんです。

「こうしたら嫌な気持ちになるだろうな」と思うような対応は絶対にやめましょう。

最近はネットでの口コミで、噂は一気に広まってしまいます。

私はその口コミによって潰されてしまったサロンを何件も見ているからこそ、お客さんへの対応の意識を大事にしてほしいと思っています。

もちろんみんな「良い接客をしよう!」と、考えてはいるはずです。

でも、当たり前に考えていることができず失敗したサロンがあるのも事実です。
来店するお客さんの気持ちを考えて接客するように意識してみてくださいね。

5・初心の心を忘れない

勉強も遊びもそうですが、何でも始めた頃って「自分で決めたことへの想い」が強いですよね。

だからどんな小さなことでも気付けるし、もっと良い方法はないかと考える力が働きます。

でも慣れてくると、自分では気づかないうちに作業的になったり、挨拶も適当に返事してしまったり、お客さんへのも悪くなってきます。

もちろん全ての人がこうなるとは限りませんが、私が見てきた中で仕事に慣れてくるとこういったことで悪い口コミが入ってしまう印象が多いです。

経営が安定してくると、売上げを作ることにばかり頭がいってしまいどうしてもオープン当時の熱意や一生懸命さがなくなってきます。

本人はそんなつもりはなくても、それはお客さんにも伝わってくるし「対応が雑になってきた」という意見が出てしまい、そこでもまた悪い口コミが広まってしまいます。

「自分はそんなことないから大丈夫」

と思っていても、感じ取るのは周りの人達です。

失敗したサロンを見ているからこそ、私はそこで「こういうところを直すべきだったんだ」と気づくことができました。

それが

  1. コンセプトは変えない
  2. ジャンルを広げない
  3. スタッフを大切にする
  4. 仕事を作業としない
  5. 初心の心を忘れない

という5つのポイントです。

当たり前のことだと思いますが、意識して損はないと思います。

美容室を開業して成功したい人は、是非このことを忘れないでくださいね。

成功させる為に必要な3つのポイント

では次に失敗しない為にどうしたら成功できるのか、大切なポイントをお話したいと思います。

「そんなことわかってる」と思いつつも、うまい話にのせられてしまい失敗したサロンもいるので少しでも参考にしてもらえれば嬉しいです。

ここでは、3つに分けてそれぞれまとめてみました。

1・顧客を作ってから起業を考える

「自分ならいける気がする!」

という考えって、どこから出てきましたか?

その答えによっては、開業するのはまだ早いかもしれません。

  • 新規からリピーターになりやすい
  • 辞めたら付いてきてくれるお客さんがいる
  • 毎月の指名客がいる

これがもし自分で開業した美容室に来てくれて、営業ができるのであれば開業を考えても良いと思います。

まだ指名客も少なく、売上げが安定しなそうであれば開業はまだやめておきましょう。

自分のことを信じてくれる人を増やすことが第一前提です。

ハッキリ言って今の時代、技術はなくてもセルフで髪染めもカットもできますよね。

そんな中で、お金を払ってお店へ行くお客さんがいるわけだからその分満足してあげなければいけません。

もし自分が担当したときに「この人の仕上がり素敵だな」、「この人の接客良いな」と思ってもらえればきっと次に来る時に指名してもらえるようになります。

逆にちょっとでも「何この人…」と思われてしまうと、対応NGだったり、最悪お店にすら来なくなるなんてこともあります。

  • どうしたら満足してもらえるか
  • どんな接客が喜ばれるか
  • 自分の技術はどうなのか
  • 毎日笑顔で接客できているか

少し考えるだけでも、お客さんに対して自分がすべきことがわかってきます。

開業したときに安定した収入ができるくらい自分の指名客がいるのか、もう一度よく考えてみてくださいね。

2・従業員を家族のように考える

失敗したサロンでも、スタッフの気持ちを考えずに売上げばかり気にしていたらみんないなくなってしまったというケースがあるくらい大事にすべき人たちです。

私は「毎日何時間も一緒に過ごすから、家族よりも接している時間が多いです」と伝えていました。

だから赤の他人だけど、家族と同じように考えて接するべきだしそうすることによって相手も心を開いてくれます。

やっぱり信頼関係がなければ、本音で相談することもできないし、困っていても何も言えないと思います。

そういうところから、お店の雰囲気が悪くなっていくしお客さんにまで伝わってしまったら最悪ですよね。

かと言って、甘やかし過ぎも良くないです。

まずは自分がどんな人材になってほしいのか、考えてみましょう!

成功しているサロンでは、社訓を作っていたりマニュアルを作成していました。

ルールで縛るのではなく、「こうしたいから、注意してほしい」という願いを込めて気持ちを伝えてみてくださいね。

3・費用対効果を考えて広告媒体を使う

指名客でも、場所が遠かったり雰囲気が合わなかったりすると「やっぱり別のサロン通います」と離れていってしまいます。

そうなってくると、必要になるのが「新規客」です。

新規のお客さんを取り込むには、まず開業したサロンを知ってもらわなければいけませんね。

昔は、近所の口コミで「あの美容室良いわよ」なんて広まっていましたが今はネットで調べている人がほとんどですよね。

なので新規のお客さんを集客するには、ネットを使ってサロンを宣伝していかなければいけません。

ちなみに人気の広告媒体であるホットペッパービューティーに掲載すると、かなりの高額料金がかかるので資金調達のときに考えておかないと赤字になりやすいです。

しかも美容室で掲載しているところは、上位プランを利用しているところが多いので、最低でも毎月30万円以上かかってきます。

どうして上位プランなのかというと、プランによって表示される順位が変わってくるからなんです。

検索するお客さん側でいうと、「今度行くサロンどこにしようかな〜」と決める時ってやはり表示順にチェックする傾向があります。

なのでほとんどの店舗が上位プランを使っています。

ハッキリいってめちゃくちゃ高いし、こんなに高いならやらないほうがいいのではとも思った時期もありました。

でも実は、必要なものが揃っていると考えたらめちゃくちゃお得なんです。

何ができるのか簡単にお話しておきますね。

  1. 24時間のネット予約受付
  2. 指名予約
  3. シフト管理
  4. 顧客管理
  5. DM(ダイレクトメッセージ)
  6. クーポン作成
  7. メニュー表記
  8. ホームページ代わり
  9. 写真掲載
  10. 口コミ
  11. スタッフ紹介
  12. ブログ
  13. レジ会計
  14. 求人
  15. 集計・分析データ出力
  16. サポートデスク対応(10時〜21時)

どうでしょうか?

広告費だけで考えたら高く感じますが、ホームページ代わりにもなるし、レジ会計までできるなんて便利すぎませんか?

掲載期間によって料金も違うので、例えば1年間だけ上位表示するように思い切って最高プランにしてその間に新規客を増やすだけでも良いですし少しづつでいいなら費用を抑えるのも有りだと思います。

ちなみにプランはどれを使っても、基本的にこれらの機能は全て使えちゃいます!

個人でホームページを作成しても、ホットペッパーのSEOの方が圧倒的に強いのでネット関係は頼っても良いと思います。

ここで絶対に成功するためにやるべきことは、「使える機能は全て勉強して使えるようにする」ことです。

成功しているサロンのほとんどが、ホットペッパーで使える機能を全て使いこなせています。

やっぱり高いお金を払って使わないのは、勿体無いし全部使ってみて良いものは自分のものにしていったほうが絶対に得です。

最近は楽天、ミニモ、ポップコーンなどの広告媒体もありますが検索数として圧倒的な数をもっているのはやっぱりホットペッパービューティーです。

もし「でも高いし、ちょっとな…」と考えてしまう人は、先程紹介した中で使ってみたい機能を別の業者と比べてみてください。

そこで広告費を含めたときに、どちらがお得なのか比較して決めましょう!

開業(独立)する前に知っておくべき3つのこと

それでは次に、開業する前に知るべきことについてお話したいと思います。

開業するからには何が必要なのか、どういう手順ですすめればいいのか考えていると思いますが、復習も兼ねて一緒にチェックしてみましょう!

1・美容室の現状

今全国に美容室が何件あるか知ってますか?

ネットでも調べてみると「信号機より多く23万店舗くらいある」と言われていますね。

確かに美容室って多い印象ですが、実際にそこまでの店舗はありません。

だって今の時代「美容師が足りない!」と言われているくらい、人がいないんです。

おそらくこの数字は、広告を出している美容室を足した数。
中には廃業している店舗も含まれています。

なので、実際に営業しているところは約20万件と考えて良いと思います。

それでも毎年新しく開業しては、廃業していく店舗も多いです。

これを含めて「本当に自分も新しく開業して生き残れるのか?」ということを考えてみましょう。

  • 今のところで働くのが嫌
  • 一人でやってみたい
  • 友達が開業したから気になる

こういう理由で「自分も独立してみようかな」と思うきっかけになるかもしれませんが、現実は本当に厳しいです。

東京都内だけでも2万件以上あるので、その中で自分のサロンが成功できる自信があるならやってみても良いと思います。

少しでも不安に思うのであれば、いきなり開業するのではなく、数年後開業を目標として計画してみましょう。

2・準備するときの手順

美容室を開業するまでに、どんな流れがあるのかを簡単にまとめてみました。

構想期間
1・事業計画書の作成
2・業者選び
3・資金調達
4・物件選び

申込み審査機関
1・物件申込み
2・融資申込み

契約期間
1・融資契約
2・物件契約
3・店舗設計、施工業者契約
4・求人広告

店舗作り
1・内装工事
2・販促関係の制作、器材調達
3・人材採用

各種手続き
1・保健所、消防検査
2・税務署へ各種届出

開業した美容室の手伝いをしたときに、サクッとまとめてみただけでもこれくらい必要なことがありました。

「よし、開業しよう!」と思っても、すぐに始められるものではありません。

必要な書類もあるし、届出をださなければ勝手に営業したことによって違法になってしまいます。

ちなみに「美容室開業資金=美容室開業までの資金+運転資金」として考えて計画しないと失敗するサロンが多いです。

資金を開業するまでに全て使い切ってしまう計画内容であれば、開業するのはおすすめしません。

何故かと言うと、スタートしてお客さんの認知がない期間は売上げが少なく赤字期間になってしまうからです。

その赤字を資金でカバーすることによって、安心して経営することができるんです。

構想期間の時に、事業企画書を作成しますが半年ごとに集客がどのくらい見込めるのか考えて資金を集められるかによって失敗するか成功するかが左右されます。

美容室開業資金は、できるだけ使わず手元に残せるように計画しましょう!

3・営業時に必要なもの

器材や商材については、美容師であれば何が必要なのかわかると思いますが欠かせないものが色々あります。

開業時に必ず必要なものもまとめておきますね。

  1. シャンプー台
  2. 椅子
  3. シザー
  4. ドライヤー
  5. アイロン
  6. カラー剤
  7. パーマ剤
  8. パーマロッド
  9. ヘアケア商品

これらは全て美容メーカーや美容ディーラーから調達することができます。

ここで私の経験上で1番気をつけて欲しいのが、「シャンプー台」です!

以前開業をお手伝いしたときに、物件が決まってシャンプー台を取り付けたときに水圧が弱く洗い流すときに時間がかかってしまうというトラブルが起きました。

これはお客さんにとっても、お店にとってもデメリットです。

相談してポンプの増強をすることもできますが、後から水圧を増やすことはほぼ難しいのでこれだけは注意しておきましょう!

回転率も悪くなってしまうので、物件探しのときも水圧の強さについては調べておくことをおすすめします。

開業前に気になった質問まとめ

開業するときに、手続きが必要ですが地域によって基準も変わってきます。

なのでやるべきことに関しては、役所へ行けば全てわかります。

最後にお話するのは、開業するときに聞かれたことついてです。

中には「美容師なら知っていて当たり前」のこともありますが、開業したい人は美容師さん以外にも興味のある経営者もいるので復習もかねてチェックしてみましょう。

最低限用意すべきものや、知っておいて損はないことなので、是非参考にしてみてくださいね。

Q1・美容師免許があればどこでもできる?

答えはNOです!
特別な事情がある場合を除いては、美容室じゃなければで有償無償関係なく、美容行為を行うことはできません。

ちなみに以下が特別な事情です。

  1. 疾病その他の理由により美容所に来ることが出来ない者に対して美容を行う場合
  2. 婚礼その他の儀式に参列するものに対してその儀式の直前に美容を行う場合
  3. 山間部等における美容所の無い地域に居住する者に対して、その居住地で施術を行う場合
  4. 社会福祉施設等において、その入所者に対して施術を行う場合
  5. 演劇に出演する者等に対して、出演等の直前に施術を行う場合

パーマやカラーだけじゃなく、カットやヘアセットも含まれます。

ただしこのように特別な事情がある場合は、美容行為が認められています。

不安な人は、役所で必ず確認をとっておきましょう。

Q2・開業できる基準とは?

基準を満たしてなければ許可されないので、地域の役所で確認しましょう。

ここでは東京都内の基準を引用しておきますね。

美容師

・美容師でなければ、美容を業としてはならない。
〔美容所の開設者は、必ずしも美容師でなくてもかまいません。〕
・美容師である従業者の数が常時2人以上である美容所の開設者は、当該美容所(当該美容所における美容の業務を含む。)を衛生的に管理させるため、美容所ごとに、管理者(以下「管理美容師」という。)を置かなければならない。
ただし、美容所の開設者が管理美容師となることができる者であるときは、その者が自ら主として管理する1の美容所について管理美容師となることを妨げない。

床面積

・美容の業務を行う1作業室の床面積は、13平方メートル以上であること。
〔面積は内法(うちのり)により算定する。〕

いすの台数

・1作業室に置くことができる美容いすの数は、1作業室の床面積が13平方メートルの場合は6台までとし、6台を超えて置く場合の床面積は、13平方メートルに美容いす1台を増すごとに3平方メートルを加えた面積以上とすること。

客の待合場所

・作業室には、作業中の客以外の者をみだりに出入させないこと。

・作業前の客を作業室と明瞭に区分された場所(待合場所)に待機させる措置を講じること。

床、腰板

・コンクリート、タイル、リノリューム又は板等不浸透性材料を使用すること。

洗場

・洗場は、流水装置とすること。

採光・照明・換気

・採光、照明及び換気を十分にすること。

・美容師が美容のための直接の作業を行う場合の作業面の照度を100ルクス以上とすること。

・美容所内の炭酸ガス濃度を0.5 %以下に保つこと。

格納設備

・消毒済物品容器及び未消毒物品容器を備えること。

汚物箱・毛髪箱

・ふた付の汚物箱及び毛髪箱を備えること。

消毒設備

・消毒設備を設けること。

<消毒方法>
・皮ふに接する器具のうち、かみそり(レザーカット用を除く。)及びかみそり以外の器具で血液が付着しているもの又はその疑いがあるものの消毒は、器具を十分に洗浄した後、以下のいずれかの方法により行なうこと。

(1) 沸騰後2分間以上煮沸する方法
(2) エタノール水溶液(76.9 %~81.4 %)中に10分間以上浸す方法
(3) 次亜塩素酸ナトリウムが0.1 %以上である水溶液中に10分間以上浸す方法

・血液の付着していない器具等の消毒は、器具を十分に洗浄した後、上記の方法のほか以下のいずれかの方法により行なうこと。

(1) 紫外線消毒器内の紫外線灯より1平方センチメートルあたり85 μw以上の紫外線を連続して20分間以上照射する方法
(2) 80度をこえる蒸気に10分間以上ふれさせる方法
(3) エタノール水溶液(76.9 %~81.4 %)を含ませた綿もしくはガーゼで器具表面をふき取る方法
(4) 0.01 %~0.1 %次亜塩素酸ナトリウム液(有効塩素濃度100から1000 ppm)中に10分間以上浸す方法
(5) 0.1 %から0.2 %逆性石ケン液(塩化ベンザルコニウムまたは塩化ベンゼトニウム)中に10分間以上浸す方法
(6) 0.05 %グルコン酸クロロヘキシジン液中に10分間以上浸す方法
(7) 0.1 %~0.2 %両面界面活性剤液(塩酸アルキルポリアミノエチルグリシンまたは塩酸アルキルジアミノエチルグリシン)中に10分間以上浸す方法

その他

・美容を行うために十分な数量の器具及び客用の布片を備えておくこと。

 

ネットで調べていたら「独立は簡単です」なんて言っている人を見ましたが、これだけの基準があるので正直簡単とは言えないと思います。

開業するにあたって決まりごとがあるので、自分で思い描いていたとおりに全てができるとは限りません。

この基準を満たせる条件の物件探しから始まるので、準備期間はしっかりと時間をかけて計画していきましょう。

Q3・保健所で必要なものは?

  1. 開設届(保健所に用紙有り)
  2. 施設平面図(施設がビルに入居している場合はその階における配置図)
  3. 届出者が法人の場合は、現在事項全部証明書(登記簿謄本)
  4. 外国人が届出をする場合は、外国人登録証明書
  5. 全員分の美容師免許証
  6. 美容師が2名以上いる場合は、管理美容師の資格を証する書面
  7. 特定の伝染性疾病の有無に関する医師の診断書
  8. 開設手数料

これらが最低限必要になる書類です。

申請すると、保健所の職員さんが確認検査をします。

オープンに合わせて営業時と同じ状態にしておかなければ検査にならないので、必ずやっておきましょう。

開設確認検査後には、確認証を発行されますが開業前に保健所まで取りに行かなければいけないので余裕をもって動いてくださいね。

Q4・使う器具に対して法令がある?

美容室で使う器具などは、法令で定められた方法で消毒することが義務付けられています。

施術する時に、皮膚に触れる器具に関しては一人毎に消毒済みの器具を使用しなければいけません。

これも許可書をもらう基準になってくるので、消毒方法として必要な材料を用意しておきましょう。

来店したお客さんに、感染症が感染らないようにする為のものです。

ちなみに抜き打ちで検査が入ることもあるので、「検査のときだけで良いや」と安易に考えないでくださいね。

Q5・個人経営と法人どっちが良い?

どちらも結果論になってしまうので、「こっちのほうが絶対良い!」とは言い切れませんが、個人事業で始める人が多いことは確かです。

法人にすると、まずは会社を創ることから始めます。
その時にもお金が必要で、届出なども多く複雑なんです。

個人事業で始める人が多い理由として…

  1. 開業手続きが簡単
  2. 確定申告も法人より簡単
  3. 利益が少ないと税金の負担が軽い
  4. 負担が大きい社会保険への加入は任意
  5. 廃業する時法人よりも簡単

開業スタート時のほとんどの美容室は、集客が見込めず赤字状態になるところが多いです。

なので税金の負担が軽い個人事業から始めたほうが、失敗する可能性は少ないかもしれません。

消費税は、開業後2年間免税で消費税を納める義務が免除されるので2年間は個人事業で良いと思います。

それから売上げを比較してみて、法人切り替えにするサロンもありました。

もちろん「法人でスタートしたい」という人は、自分のやりたいようにやったほうが良いですが、こういった差があることだけ知っておいてくださいね。

まとめ

全国でも約20万件もある美容室。

年々増えている中で、廃業しているサロンもいます。

その中で成功して生き残る為には、最初の事業計画が重要です。

  1. 集客できるレベルの顧客を作る
  2. 従業員との信頼関係を作る
  3. 開業に必要なものを用意する

この3つを頭に入れておきましょう。

許可書や書類が必要ですが、赤字を出さない為にも顧客と従業員がいなければ営業は成り立ちません。

独立して一人でサロンを開業する人は、顧客作りに集中しましょう。

失敗してしまったサロンは、儲けることに意識しすぎてコンセプトがブレてしまったり、初心の心を忘れて作業的になってしまったりとお客さんのことを考えていないことばかりでした。

お客さんが来なければ、売上げに繋がりません。

「自分がやりたいこと」も大事ですが、「お客さんが喜ぶこと」にも意識してみてくださいね。

開業するなら、ここでお話したことを参考に人気サロンを目指してくださいね!