儲からない業種でも人気の理由は!?知って得する5つの成功例

「起業したら成功して儲かりたい!」

きっと誰もが思っていることです。

では、自分が起業しようと考えている業種が「儲からない業種」だったらどうしますか?
潔く諦めて他の業種で起業するのも良いと思います。

でも、お金や時間を費やして起業するものなので、せっかくなら自分でやりたいことをやりたいですよね。

 

今儲からない業種があることを知って、「とりあえず儲からない業種って何!?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

むしろ儲かる儲からないなんて、その人の経営方法でいくらでも変えられますが起業を考えている人としては知っておきたいですよね。

 

というわけで、今回は儲からないと言われている3大業種について、どうして儲からないのかその理由をまとめてみました。

そして、必ずしも起業したら儲からないというわけではありません。
中にはその業種で成功した人もいます。

実際に成功した人たちのお話も聞いてきたので、一緒に紹介していきたいと思います。

起業を考えている人は、是非こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

儲からない3つの業種

起業するなら儲かることが大前提ですが、残念ながら業種によって儲からないものがあります。

ハッキリ言ってしまうと、儲からない業種のほうが多いと思います。
それでも起業したい人にとっては、「そんなのやってみなくちゃわからない!」って思ってしまいますよね。

ここでは、人気の業種だけど儲からない3つの業種についてまとめてみました。
もしもこの業種で起業しようと考えているのであれば、是非参考にしてみてくださいね。

1・雑貨屋

今の時代雑貨屋は本当に儲かりません。
お店に人が来るものの、見て終わってしまう人が多く、購入に至るまでが難しいです。

実際に若者にも大人気だった「SWIMMER」というブランド雑貨でさえも、閉店してしまいました。
私も学生時代使っていたので、かなりショックでした。

「あんなに安いのにどうして売れないんだろう!?」
って疑問でしたが、これが答えです。

安いから利益率が少なかったんです。
物が売れていても、雑貨って数百円で購入できるものが多いので人件費や設備費、家賃などで終わってしまいプラスになりにくいそうです。

「じゃあ人気で高い物を売れば良いじゃん」
と考えましたが、小売業界って取引先との関係上で好きなものだけを選んで取り扱うことができないんです。

例えばですが、卸業者と「人気商品を優先的に卸す代わりに、他の商品もお願いします」という条件があったりするので結局人気商品を卸しても売りにくい商品も一緒になって入荷されます。

そして売れ残った物が増えてきて、結果売れない物だらけの雑貨屋になっていくんです。

もう一つ儲からない理由としてあげられるのは、通販で済ましてしまう人が増えてきたからです。

お店に行かなくても購入できる時代なので、現物をチェックしてあとはネットで最安値で購入できるところを探すというパターンが多いです。

これでは雑貨屋を経営していても儲からないということがわかりますね。

2・カフェ

次に儲からない業種としてあげられるのは、カフェ。

飲食店を起業しようと考えている人の中でも「おしゃれなカフェをやってみたい」という人も多いのではないでしょうか。

でも、顧客を獲得できる方法が今の段階でないのであればおすすめしません。

カフェもコーヒーや紅茶だけでは売上げにならないので、ランチ営業をしているところが多いです。
それでも1,000円以内じゃないと「高い」という印象があるので、単価を上げることが難しいんです。

最初の3ヶ月くらいは「新しいカフェができた」ということで、カフェ好きの人や近所の人で興味を持った人たちが来てくれるので「これは成功できるのでは!?」と期待できますが、問題はその後です。

そこからリピートしてくれなければ、経営は成り立ちません。

カフェに来る人の半分が、コーヒーを頼んで直ぐに出ていく人かゆっくり過ごす人です。
このゆっくり過ごす人たちが売上げに繋がるくらいメニューを頼んでくれると良いのですが、3時間でコーヒー1杯だったらどうでしょう?

これでは、人件費すら賄うことができませんよね…
自分一人でカフェ経営するとなったら、人件費が削れるもののやれることも限られてしまうので今度は対応が追いつかなくなってしまいます。

「ゆっくり自分のペースで大好きなコーヒーに囲まれながらのカフェ経営♡」
なんていうのは、夢の話です。

現実は、人気のスタバやコメダが近くにオープンしたらあっけなく潰されてしまいます。

3・服屋(アパレル)

儲かるアパレル業界と呼ばれていた服屋も、今の時代「絶対に個人経営で始めるのはやめたほうがいい」と言われています。

それには理由があって、昔は「メーカー→小売り店→消費者」と言う流れでしたが今では「メーカー→消費者」と言う直接メーカーが販売している流れになっています。

メーカーが直接販売している流れになってしまったのも、小売店では売れなくなってきていることだけじゃなく儲けが直接販売したほうが良いからです。

今はUNIQLO(ユニクロ)やGU(ジーユー)といった安い物が増えてきて、高い服が売れなくなってきました。

もちろんブランド好きで、金額問わず購入する人もいますが不況と言われている中で頻繁に服を購入する人はハッキリ言って一部の人たちです。

私も節約しようと思った時は、ブランドで「かわいいな〜」と思った服があっても似たようなデザインをGUで探してしまうくらいです。

「でも原価が安いから儲かるんじゃないの?」
って思ってましたが、昔と比べて人件費も高くなっていて生産費用も上がってきています。

なので、原価が安いからといって儲かるとは限らないんです。
服屋が夢だったという人は、自分で起業するよりもまずは大手ショップで働いて経験することから始めることをおすすめします。

儲からない業種で起業した5つの成功例

儲からない業種を紹介しましたが、どれも人気の起業したい業種なので現実を聞いてみるとショックですね…

かと言って、儲かっている業種をやれば必ず儲かるというわけではありません。
成功する為には、努力が必要なんです。

ここでは、儲からない業種と言われていたけど起業して成功した人たちの成功例をまとめてみました。(今回はお店の情報は非公開です)

「どうしても諦めたくない!」という人は、是非こちらの成功例を参考にしてみてくださいね。

1・個人経営ではなくフランチャイズにした

まず最初に紹介するのは、カフェを起業しようか悩んでいた時にフランチャイズを使ったことによって成功することができたというAさんに話を聞きました!

私「フランチャイズってそもそも何ですか?」

Aさん「フランチャイズ契約をすると、その店の経営方法やレシピを教えてもらえたりするんです。
起業する時も、その時の広告費や設備費、看板もレンタルできるので知識や経験がない人でも簡単に始めやすいというシステムですね。」

私「それってめちゃくちゃメリットが多いですね。でも何か裏があるんじゃないですか!?」

Aさん「うーん。裏というわけじゃないですけど、その対価として加盟金(契約料)とロイヤリティ(月の売上数%を支払う)が発生しますね。」

私「毎月売上げのいくらかが持っていかれるんですね。」

Aさん「でも知識を教えてもらったり、設備環境を提供してもらっているのでレンタル料って考えたら決して高くないですよ!
フランチャイズ本部も売上げを上げるためにサポートしてくれるので、個人経営では出来ない資金の面でかなり助けられました。」

私「自分で一から始めると、宣伝してお店を知ってもらうことからスタートするし確かにフランチャイズで元々のお店があるならオープン初日から集客が見込めるかも…」

Aさん「そうなんです!だからカフェは儲からないって言われていますけど、フランチャイズを利用することによって経営も上手くいく可能性があるんですよ〜。」

もしも個人でカフェを起業するとなると、まずは事業計画書の準備から始まって、物件探し、内装のデザイン、メニュー作成など色々な準備が必要です。

起業する知識がある人であれば、書類作成や申請する方法はスムーズにいくかもしれませんが、これも最初から調べてやるとなるとかなり苦戦します。

助成金の手続きすら追いつかず、受けられずに起業した人だっているくらいです。
準備段階だけでも、起業するまでに1年近くかかるので個人でやるのは本当に大変なんです。

フランチャイズなら、必要なものは全て本部で準備して支援してくれるので、オープンするまでの時間が短縮されます。

しかも経験上「成功している店」と「失敗した店」を知っているので、どうやったら売れるのか相談すればサポートしてくれます。

物件に関しても、儲ける為に成功率の高い立地の物件を紹介してもらいやすいです。

「自分でこだわりのものを使ったもので勝負したい!」という人にとっては、フランチャイズはマニュアル通りなので合いませんが、「とりあえずカフェ経営してみたい」という人にはおすすめです。

2・コラボイベントを開催した

続いて紹介するのは、個人でカフェを経営しているというBさん。
なんと色々な人たちとコラボレーションしたことによって、成功したそうなのでお話を聞いてみました。

私「コラボって何をやっているんですか??」

Bさん「近所の飲食店を経営している人が作っているお菓子を1日限定で販売したり、知り合いのハンドメイド作家さんと販売カフェしたり身近な人たちと協力したんです。」

私「最近コラボカフェも流行ってるけど、地元を盛り上げる感じがあって良いですね!」

Bさん「ありがとうございます。元々は、そういう思いもあって始めました。
地域活性化に繋がると良いなと思って、今では定期的にやっています。」

私「お客さんは近所の人たちが多いんですか?」

Bさん「そうですね、でも周りの人達が応援してくれるようになってSNSとかで見て来てくれる人も増えました。企業とか大きいところとのコラボとは違いますが、みんなで一緒に頑張るので達成感も分かち合えるし楽しいです。」

私「集客を目的というよりも、周りの人達と助け合うためのコラボってみんなにもその思いが伝わるんですね。」

個人経営だからこそできる自由な発想ですよね。
しかも大きい企業とのコラボではないので、提示される条件や決まりごとがなく自分たちで相談しながら決めることができます。

周りの人たちと支え合っていくことで、地域活性化にも繋がるし、話題性もありますよね。

そこから口コミが広がって、集客に繋がっていくので結果成功したそうです。

何でもかんでもコラボするのではなく、自分のカフェとコンセプトが合っているのか見極めるのも大事ですね。

Bさんは、こういったところでもしっかりと段階を踏んで決めていったそうなので「参考にしてみたい」と考えている人は立地についても自分でリサーチしておきましょう。

3・ターゲットを絞った専門店にした

次に紹介するのは、雑貨屋を経営しているというCさん。
単価が低いから儲からないと言われている業種ですが、どのようにして成功したのかお話をきいてみました。

私「ターゲットを絞ったとのことですが、どんな雑貨屋さんなんですか?」

Cさん「私が元々猫が好きなので、猫メインの雑貨を取り扱っています。」

私「なるほど!猫が好きな人にとっては嬉しいですね!」

Cさん「はい、お客さんでも猫好きの人たちが多くてそこから紹介で来てくれたりしてます。」

私「ちなみに雑貨はどこから仕入れているんですか?卸し業者によっては、人気商品を入れる時に他の商品も一緒にというのが条件って聞いたことがあるんですが…」

Cさん「元々猫好きの人たちがお客さんなので、猫の商品であれば問題なく受け入れてます。
あとは逆に多く発注しすぎないようにしています。みなさん毎週のように来てくれるので、品物が売り切れていてもまた今度でいいよって言ってくれるんです。」

私「雑貨屋さんだけど、みなさんの憩いの場にもなっているんですね。
自分の好きなものがたくさんあるお店があったら、毎日でも通いたくなるかも!」

ターゲットを絞ってひとつのものをメインに売っていたら、好きな人達にとっては天国ですよね。

雑貨屋を企業するときに、卸業者の条件も問題に考えていましたがターゲットを絞ることによって売れ残りの心配も少ないと思いました。

これは私の経験上ですが、好きな人にとって「いらないもの」ってないです。
どのアイテムも揃えたくなるし、残っていると「私が全部引き取ってあげたい」って思う人だっています。

だからこそ、色々な雑貨を売るのではなくこうしてターゲットを決めてひとつのものを売るというのは素晴らしいアイデアですね。

4・オンラインストアで始めた

次は、服が大好きで自分で作った服を販売しているアパレルショップ経営者のDさん。

なんとDさん、実際のお店がありません。
どうやって経営しているのか、詳しくお話を聞かせてもらいました。

私「店がないってビックリしました。お客さんにもお店どこか聞かれませんか?」

Dさん「そうですね、現物を見たいっていう声はもらいます。
でも私は家賃や設備費を払える自信がなかったので、まずはお店のファンを作りたくてオンラインストアから始めてみたんです。」

私「今の時代通販は当たり前だから、気軽に始めやすいですよね。」

Dさん「そうなんです。しかも無料で利用できるサイトも多いので、お店が何店舗もある感じで楽しいですよ。」

私「そういう考えでオンラインストアをされているのは、とっても素敵ですね!
ちなみに服を作って売れるまでの在庫はどうしてるんですか?」

Dさん「在庫かかえたくなかったので、受注生産にして自分で作った作品を販売しています。
時間はかかるけど、ひとりひとりに合わせて考えながら作れるので楽しいです。」

これは雑貨屋としても試すことができる成功例ですね。

「お店がある」ということにこだわっている人には向いていませんが、節約してとにかく確実に儲けたい人におすすめの方法です。

しかもオンラインストアであれば、自分で好きな時間を作ることもできるので資金調達しながら始めることが可能です。

ちなみにオンラインストアは「BASE」というサイトで、無料で作ることができます。

メールアドレス・パスワード・URLを登録するだけで、すぐにネットショップを開設できるので面倒な手続きも必要ありません。

ライブ配信や記事作成もできるので、このサイトがホームページ代わりにもなるしアピールにも繋がります。

無料ネットショップ開業【BASE】

5・SNSでお店をアピールした

最後に、個人でカフェを営むEさんにお話を聞きました。
SNSを使うことは、飲食店の中でもアピールできるのはわかりますが、どんな風に集客できる宣伝をしたのか教えてもらいました。

私「今はSNSを使う企業も増えてきてますよね。」

Eさん「世界に発信できるツールなので、絶対に活用したほうがいいと思います。
私は、Instagram(インスタグラム)とTwitter(ツイッター)の2つのSNSを使ってます。」

私「何かこだわりがあるんですか?」

Eさん「インスタは見栄えの良い写真とタグでチェックしてくれる人が多く、ツイッターは拡散力があるからですね。
どちらも写真にはこだわって撮影しています。」

私「やっぱり写真が決め手なんですね!」

Eさん「そうですね。私は店内の雰囲気がわかるようにテーブルコーディネートを背景にメニューを撮っています。
自分で知らないお店に行ってみたいって思うなら…って考えた時にやっぱり店内の雰囲気が気になったんです。」

私「確かに私も知らないお店へ行く時って、店内写真をチェックしてどんな雰囲気なのか想像してます!好みそうだったら、まずは行ってみようって思いますね。」

Eさん「あとはインスタで宣伝したい時は文章よりも検索用にタグを多めに付けてます。
ツイッターは拡散してもらいたいので、タグじゃなくてお店の情報を簡易的にまとめてます。」

私「同じSNSでも使い分けて使うことによって、見てくれる人も増えるんですね…」

企業のSNSって、だいたい同じ内容のものが多くて流れてきても見ることが正直なかったんですど、Eさんの宣伝の仕方を見て「これなら行ってみたいお店としてチェックしたくなる!」と思いました。

ただSNSで宣伝すればいいのではなく、見ている人がどんな人たちなのか考えることによって発信する情報が変わってきます。

たったひとつの情報に対しても、言い回しや写真の構図も変わってくるのでプレゼンが得意な人におすすめのやり方です。

「SNSが苦手だから無理だな」という人でも、今の時代は情報をネットでしかチェックしていない人もいるので登録だけでもやっておきましょう。

まとめ

今回は、儲からない業種である「雑貨屋」、「カフェ」、「服屋」についてまとめてみましたが如何でしたか?

人気のある業種でもあるのに、起業しても失敗して終わる人が多いです。
でも、そんな中で成功している人たちもいました。

  1. フランチャイズ契約
  2. コラボイベント
  3. こだわりの専門店
  4. オンラインストア
  5. SNSの使い分け

自分でやりたいことを成功させる為には、それなりに努力が必要です。

ここで紹介した人たちの成功例も、試行錯誤で「どうしたら集客できるのか」と考えてたどり着いたアイデアです。

全てを真似すれば良いというわけではありません。
自分の信念を貫いて、「こんなお店だったら行ってみたい」と思えることを想像しながら計画してみてください。

儲からない業種でも、諦めないでくださいね。その時は、成功できますに…!