起業する人はどんな動機や目的があるの?成功する特徴はどれ?

サラリーマン、会社員として生きることをやめて起業する生き方を選ぶ人が多くいますよね。

確かに一生雇われて生きるより自由でかっこよくて憧れてしまうようなことかもしれません。

でもその反面今まで会社がやってくれていたことを全て自分でやらなくちゃいけなくなるし、毎月決まった額が給料として支払われることもなくなります。

さらに責任感も増え、心休まる時もなくなり、失敗のリスクも常に付いてきて実際は会社員よりも数段に過酷な道だと言えますよね。

そんな起業をしたいと思う人はどんな人達でしょうか。

起業する人の6パターンの理由と特徴

サラリーという安定した給料で守られる社会人を捨てて起業する人はどんな人がいるのでしょうか。

細かく分けて6パターンの人達をまとめてみました。

1、夢だから

するしないではなく自分の中で「やらなくちゃいけない」という使命感があって起業する人です。

一番理想的なパターンですね。起業する目的を明確にしないまま起業してしまう人も実際多くいて、多くの人が失敗しています。

逆を言えば夢があって目的がしっかりしていれば、ただ利益を追求していくようなことをしないで自分のやりたい事にこだわり、お金だけじゃない自分のやりがいを持って仕事をすることが出来そうです。

 

しかし夢だけを追って起業する人には少し注意が必要です。夢を追うこと=起業する理由にはならないからです。

自分のやりたいことは本当に起業しなくちゃ達成出来ないのか。会社員じゃ出来ないことなのか。雇われの身でもやりがいを持つことは出来ますよね。

夢と起業が重なる理由でないと、起業してから思っていたのと違うなんてこともあり得ます。

2、成功者に憧れて

平凡な暮らしを抜け出しリスキーな世界でバリバリ輝いている成功者の生き方に憧れて起業するパターンです。

野望があり成功にこだわるその姿勢は成功者にも多いタイプですね。

バイタリティがあってリスクを持つことで自分を発揮出来る人「自分ならこうするのに。自分はもっと出来るのに。」と会社員では能力が埋れてしまうことがあります。

なぜなら多くの会社は協調性を求められるし、どれだけ成果を上げようと見返りは少ないからです。

そんな人なら自分自身で事業を立ち上げることで自分の能力を発揮出来て、なにより自分らしい生き方が出来ますよね。

 

しかし憧れは憧れ。本当の幸せは当たり前の平凡な日々にも溢れています。

上を見るのは良いコトですけどただ現状に満足出来ずにいる人は実際起業したとしてもなにが成功なのかを見失ってしまいます。

成功者にただ憧れるだけじゃなく何故成功者になりたいのか。成功してなにがしたいのかを明確にすることで自分の道が決まってきます。

3、ブラック企業に疲れて

会社員勤めを長く経験して、ノルマや人間関係、理不尽なことにも黙って従う毎日に疲れてしまい、それを糧に起業する人も多くいます。

こういった人にはマイナスをプラスに変える力がありかなり強いですね。また辛い経験をしている分、ほとんどの壁は低く感じられたり、人の気持ちがわかるいい会社を作ることができます。

また利益だけにとらわれずに自由に働くということにもやりがいが持てます。

満たされている人より下を見てきた人の方が現状を変えようという想いも強いし欲にも溺れずに、起業に成功するパターンの多くとも言えます。

4、自由に生きたい

毎日満員電車にのって、時間を拘束されて、休みもすべて決められる。そしてそんな暮らしを定年まで繰り返すことが嫌で、自由に生きたいと起業するパターンです。

ほとんどの人はこう思っているんじゃないでしょうか。誰もが自由な生き方に憧れを持ちますし、満員電車が好きな人なんかいませんよね。

一度きりの人生なんだから自分の好きなことを自由にやっていきたい。そんな理由から起業していきます。

 

しかし起業しても自由な時間を得ている人はなかなかいません。仮に得ているとしても軌道に乗るまでは自由どころか寝る時間もなくなるほど多忙になります。

そして一番は、人は自由が苦手だということ。人は義務教育で小中合わせて最低9年間時間に束縛されてきました。

朝何時までに学校にきて、休憩時間から昼休みの時間、休みは日曜日と全ての時間を管理されてきたので、突然自由になっても有意義に過ごせる人はほぼいません。

朝何時に起きて何時から何時までこれをしようと自分で決めたルールはなかなか実行出来なかったりしますよね。人に決められたルールだからこそ緊張感を持って実行出来るのです。

自由に生きたいのなら自己管理がしっかりと出来ることが前提です。誰かに管理される生活を抜け出したなら次は自分の決めたことをしっかりと守っていかないといけません。

そして人は自分の決めたルールを守るのがなにより苦手です。

5、技術があるから

  • 会社内で人よりも成績を上げている。
  • お店で出しているものよりも良いものが作れる
  • 技術は全て覚えてプロのレベルに達した

このレベルになると普通に働くことに疑問を覚えることがあります。

仕事を1から全て請け負っても自分に入る利益は数%。それなら自分でやった方が100%自分のものになりますしやりがいもありますよね。

他にも会社の商品やサービスを見て「自分ならもっといいものが出来る」と感じ、実際にその腕があるのなら1人でも出来るんじゃないかと起業する人がいます。

そう考えるのは当然のようにも思えますが、この動機で起業するのは一番失敗しやすいパターンです。

技術やアイデア一つで起業する人には経営がありません。自分が会社で仕事をもらえているのは会社の経営力があるからです。

取り引き先に渡す名刺には自分の名前の前に会社名が入っていました。起業してからは無名の会社名は見てもらえず自分自身を見られるようになります。

ネームバリューは思っているほど効果があります。たとえばカフェでより良いモノを安い値段で出せてもチェーンには勝てません。良さそうとは思われてもみんなスタバに行きます。

また経営に一番重要なのが集客です。良いモノを作れば人が勝手にくると思ったら大間違いですね。多くの人にまず知ってもらうための宣伝や営業力が必須で、上手く行ってない人の多くは良いモノが作れてもこの集客が出来ずに悩んでいます。

技術があり一人でも仕事が出来たとしても仕事を取ってくる術がなければ起業は出来ないし、逆をいえば宣伝力や営業力さえあればどんなものでも売ることが出来る。それほど起業には大事なことです。

6、社会で上手く働けない

職場の人たちとのコミュニケーションが上手くとれない。雰囲気に馴染めなかったり上司に頭を下げたり媚びを売ったりすることも嫌だし、溶け込めない。

またどの会社に入ってもその方針や仕事のやり方に疑問を感じてしまいトラブルをよく起こしてしまう。

そういった人がいっそ起業して自分のやりたいようにやりたいと起業する。または、普通に働くことが出来ないのでもう起業するしかないとすることもあります。

一般的には逃げだと言われますし、こういった社会に溶け込めない人が起業で成功出来るわけがないとも思われてしまいますよね。

出来る人は何をやっても出来てしまうし、出来ないやつは何やっても出来ないという感覚も分かります。ですが、人は生きる場所によって輝けるということもあります。

一流の経営者が例えばコンビニのバイトで一位を取れるかと言ったら話は変わりますし、リーダーシップを取りすぎたり仕事にこだわりを見せすぎたりして煙たがられる可能性もあります。

また団体戦で埋もれるような人が個人戦で信じられないような結果を出すこともあります。みんなで力を合わせるのが得意な人。一人で追い込まれることで実力を発揮できる人。自分の力を出せる状況は人それぞれですよね。

もし自分は一人で起業してもやれると思うのならば力試しの感覚でも起業してみる理由としてはいいと思います。今は昔と違って起業のハードルも下がっていますし自分らしい生き方をする時代ですしね。

まとめ

起業するには様々な動機や理由があります。

使命感があり目的を明確にしたちゃんとした理由の他にも、会社勤めが嫌だから、お金が欲しいからなど不純な動機と言われるようなこともあります。

たしかに起業は目的ではなく手段です。やりたいことや成し遂げたいことなど明確な目的があって、それを達成するための手段として起業をする。それが成功するのに大事なことだとは思います。

でも、実際ぼくは目的や動機はなくてもいいし何でもいいんだと思います。

やってれば責任感もやりがいも夢も出てくるだろうし、やりたいことなんて変わりますよね。進路を決めて大学に入ってその進路を進めた人はどれくらいいるでしょうか。

どんな理由であれ人の気持ちは変わるし後からついてくるとも思うし、違ったらやり直せばいい。なのでそれよりまずは起業すること。するかしないのか、それだけだと思います。

やる前にあーだこーだ言ってても始めてみなければ始まりません。そして歩き出しちゃえばなんとかなっちゃうものですよね。