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放送終了後10年以上たってもまだまだ人気のある投資バラエティ番組「マネーの虎」
色んな人が出ましたけど、その中でも番組を上げて何週にも渡り一部始終を追った志願者がいました。
それが「フランスロールで東京進出したい」という若き志願者の伝説の回です。
そこには様々なドラマがあり、感動もあり、僕も当時にはその放送にくぎ付けになりました。
そんなフランスロールですが、実は放送終了後にも驚きの事態が待っていたのです。
今日は当時の放送の一部始終をまとめ、そしてその後の事も合わせて紹介していきます。
目次
フランスロール東京進出資金がほしい
地元福島で開業した新感覚クレープ「フランスロール」が行列を作るほどブレイクし、それを引っさげて東京に進出したいと800万円を希望しました。
主要メンバー
志願者 長谷部文康
出典:https://www.youtube.com/watch?v=eSJRKtROj04
実家のお菓子屋さんで洋菓子作りを学び、そこから新しいクレープを作り出し独立。見事福島でヒットさせた実力者。
若い志願者は今までにもたくさんいましたが、だいたいはプランが甘かったり、口だけだったり、態度が悪かったりと、虎達にボコボコにされることが多いのですが(笑)
長谷部さんはそのチャラそうな外見とは裏腹に、落ち着いた喋り方と、真面目でやさしい人柄、そして自信とやる気に満ちた表情で、あの虎達も叩くことも忘れさせるくらいの「人を引き付けるオーラ」を持っています。
冷徹な虎 南原竜樹社長
出典:https://www.youtube.com/watch?v=eSJRKtROj04
<オートトレーディングルフトジャパン株式会社代表取締役、年商55億>
昔から高級車が好きで、車輸入の先駆けで多額の金を動かしている成功者です。
見た目の通りの「冷徹な虎」という愛称の通りとにかく笑いません。どんなプランにも冷静に分析して数々の志願者を論破し、他の社長の発言にも無表情で反論するので、性格が正反対の熱血漢岩井社長とは特に仲が悪く、共演した時は大抵ケンカしています。
しかし、そんな冷静さは逆に、どんなふざけたプランでも偏見を持たずに真剣に話を聞き、特に若い志願者には具体的なアドバイスを与える場面も多く見られました。
今回は若く優秀な志願者。しかも移動販売ということで車大好きな南原社長もいつもより目を尖らせています。
虎の女神 尾崎友俐社長
出典:https://www.youtube.com/watch?v=eSJRKtROj04
<株式会社オリエンタルダイニングアンドリゾーツ代表取締役CEO、年商10億>
バックパックで世界一周後、数々の飲食店を経営し、その穏やかな人柄とやさしくも適格なアドバイスをすることからたくさんの経営者から相談を受け、「女性起業塾」も立ち上げている。
有名な話では、焼肉屋さんを経営している時に牛の疫病問題が発生。数々の会社が大打撃を受けたが、尾崎社長は大胆にもその焼肉屋をわずか3日で焼き鳥屋にチェンジ。打撃を回避しつつも大繁盛させた。
番組ではとにかく笑顔で話をウンウンと頷きながら聞いてくれ、周りの社長にボコボコに言われている志願者に対してもやさしくアドバイスをし、褒めるところはしっかり褒めてあげるマネーの虎の中の女神。
もし僕が出場したときに尾崎社長に当たったら「よっしゃあああ!!!」と心の中で叫ぶのは確実ですね。
さらに食べることが大好きで、試食のある飲食店の回にはほとんど登場し、おいしそうに食べたあとお金は出さずに満足気に帰っていきます。
果たして今回はマネーを出すのか!?それともクレープを食べに来ただけなのか!??
熱血の虎 岩井良明社長
出典:https://www.youtube.com/watch?v=eSJRKtROj04
<株式会社モノリス代表取締役、年商12億>
学習塾を経営しており、当初は志願者側に出ようとしていたが年齢制限があり辞退。その後まさかの虎側で出演するという変わった経歴を持つ。
学生時代は応援団ということもありかなりの熱血漢で、「社会貢献」という理念の通り頑張っている人を応援することを生きがいにしています。
番組でもその想いがよく表れ、誰かのために頑張っているような人にはプランも聞かずにお金を出す場面もチラホラ。CDデビューしたいという男の熱意に負け、歌も聞いていないのにお金を出したこともありました。(しかし歌が下手だったので投資は不成立)
その反面、儲けたいだけの不純な動機を見つけると顔を赤くして怒ります。なんか理想の先生ですよね!僕も子供が出来たら岩井社長の塾に入れたいです。
そして今回の志願者は「頑張ってる若者」ということですぐにでもお金を出しそうですが、仲の悪い南原社長も興味を示しているので決断しきれるかがキーポイントになります。
第一章:プレゼン開始!!新感覚のフランスロールとは!?
地元福島で行列を作っているという新感覚クレープ「フランスロール」。それを東京に持って行きたいとマネーの虎に志願した長谷部さん。
福島ではかなりの売り上げがあり、東京でも必ずウケると自信を見せつけ、虎達もその数字に驚き興味をしめしました。
そして「そんなに売れてるならそのクレープ食べてみたい!」ということで社長達を外に連れ出します。
外に出ると見た目がなんともかわいいシトロエンのトラックが。この車で移動販売をするとのことです。
そして肝心のフランスロールはこちら!!
↑うまっそー!!生地にもこだわっていて、普通のクレープとは食感が違うそうです。またチョコも既製品を使ってないので普通のクレープとは違う新しい味が出来るんだそう。
↓そしてこちらが完成品!
フランスロールという名前の通り、平べったいクレープをロールにすることで層になって新しい食感が生まれます。お腹減ってきましたね笑
↓虎達も大絶賛
その時南原社長が・・・!?事態は急変!!
みんなが大絶賛の試食が終わり、部屋に戻ると突然南原社長が衝撃な発言をしました!
からの・・・
これがツンデレってやつですか!
みんなが美味しいと絶賛したフランスロールは、「甘いしクリームが重いわ」という南原社長の口には合わなかったようです。
しかし、みんなが美味しいといい、実際に行列を作るほどの売り上げがある商品を冷静に認め、「あなたのビジネスを半分だけ理解したから」と志願者を認めました。
「もし出店出来たら、車運転させてくれる?クレープも焼かせてくれる?」
と無表情で好奇心旺盛な子供心を見せる南原社長。なんかギャップがいいんですよね。画面の前で僕もニヤけちゃいました。
「負ける気がしない!自分を見て欲しい!」
南原社長が希望額の半分の400万円を出しました。この場合はどうなるかというと、残り400万円を誰かが出せばマネー成立。もし誰も出さなければ400万円も貰えずに不成立になります。
そして残りを他の虎達に出してもらえるように想いを伝えます。
情深いことで有名な元応援団岩井社長は、まさにこういう一直線な青年に弱く、心を揺さぶられますが、南原社長と仲が悪いこともあるのか、共同出資することを悩んでいる様子。
そして岩井社長が、長谷部さんに「これを通じて将来どうなりたいとか夢はあるの?」と何気なく質問をしました。すると、
「社長達のような成功者になりたい!」
↓その思わぬ答えに岩井社長もこの顔です笑
完全に気に入っちゃってますね!こりゃ出すな・・・
そして決断の時!!結果はどうなる?!
そして決断の時になります。
まずクレープを試食し、虜になった尾崎社長が・・・
クレープの味とセンスに絶賛し、東京の女性にも必ずウケると確信して300万円を投資しました。
そして最後まで悩みぬいたあげく、仲の悪い南原社長と共同投資を決断した岩井社長
マネー成立です!!
長谷部さんの巣立ちをやさしい笑顔で祝福する尾崎社長。
その熱意とこれからの期待で今にも泣きだしそうなくらい目を潤ませる岩井社長。
生き残るのは思っているよりも過酷な道だと東京での厳しさを語る南原社長。
そして、社長達に「あの時投資して良かった」と思われるように絶対に成功させると決心を固めた長谷部さん。
こうしてマネーは成立。番組は穏やかに終了しますが、ここから本当の勝負が始まります。
第2章:フランスロールその後 問題続出で出店の危機!?
マネー成立後すぐに奥さんと子供に報告。
小さくてかわいい奥さん。お子さんは長谷部さんにソックリですね!
そうして喜びも束の間。早速開店に向けての準備が始まりました。
メニューも改善し、開店準備を進める中、一つの問題が発生しました。
それは出店場所です。長谷部さんは代官山に目を付けて動いていましたが、福島では考えられないほど入れ替わりの激しい東京。なかなか場所を貸してもらうどころか話も聞いてもらえません。
土下座までしても門前払い。南原社長が言っていた東京の厳しさを知ることになります。
そして開店予定日まで残り10日。どうしようもなくなり女神の元へ相談に行きます。
すると・・・
「考えてても仕方ないから探すっきゃないよね!あはは」
とテンションの上がる尾崎社長。
具体的な対策は見つかりませんでしたが、なんとなく元気はもらえた様子の長谷部さんでした。
そして追い詰められた長谷部さんは代官山を諦め視野を広げて探し始め、ピッタリの場所を表参道で見つけます。
ここなら車も置けるし人通りも多い。
そして必死の交渉で見事営業許可をもらえました!!
いよいよ開店!!売り上げ目標は15万円!
さて開店当日になりました。
渋滞などのトラブルがあり、時間が遅れましたが無事OPEN。司会の吉田栄作も見守るために駆けつけました。
マネーの虎では、マネー成立しOPENした日にはノルマを設けます。そして、プレゼンの時に言っていたことが本当だったのかどうかを、ノルマが達成出来るかで判断し、達成出来ないと全国放送で恥をかくことになるので緊張が高まります。
今回の目標は15万円。個数にして400個を営業時間内に売り上げなくてはなりません。
そして開店してほどなくした頃。店の前はどうなっているでしょうか・・・。
ななななんと!!行列が出来てる!!!
プレゼンの時に長谷部さんが言ったことが証明された瞬間ですね。
確かにTV来てるし栄ちゃんも見守ってるのでその影響もありそうですけど、TVに出ようがその物に魅力がなければこれだけの人は集まりませんよね!
さぁあとは目標達成までひたすら作るだけ!奥さんも協力して売り上げを伸ばしていきます。
結果発表!!衝撃の結末!!
↑TV並にあおってしまいました笑
お店が閉店し、投資した3人の社長が集まりました。そしていよいよ結果発表の時です。
普通なら目標達成しなくてもまた目指せばいいのですが、これは投資です。
「必ず売れる!」と言い、その言葉を信じて多額のお金を投資してもらっているわけですから、ここで達成しなければ期待と信用を失います。
また、番組ではどれだけ頑張っても「失敗」という風に放送される厳しいルールです。今後お店を大きくしていく上でも必ず成功させなくてはなりません。
そして結果発表です。
売り上げ目標15万円に対し、結果は・・・
見事達成!!しかも目標を大きく超えた19万円という驚きの結果でした!!
出店場所探しで土下座までしてやっと見つけられたこと。寝ずに開店準備をしたり、その中には数々のトラブルがありました。
それを思い出し感極まる長谷部さんと、もらい泣きしそうな岩井社長。
やっぱり有言実行する、目標を達成出来る男って純粋にカッコいいです!僕ら視聴者もTVの前で「やったー!!」と、ワールドカップで日本がゴールを決めた時バリに喜びました。
・・・が、しかしこの男。
「残念ながら僕はまだ褒めてはあげられないね。
あなたがここまでこれた理由を良く考えてみんなに感謝して。
自分ひとりの力だけじゃなくて当たり前の事を当たり前に出来たのはあなたがみんなに助けられたからだ。
だから今日はおめでとうとは言いません。」
その言葉に岩井社長も「こんな時くらい素直に褒めろよ」というような感情を出します。
そして、一生懸命頑張って目標を見事達成させたのに「まだ褒めないのか」と誰もがそう思いました。
しかし、実はこの言葉が、マネーの虎終了以降に重大な意味を持つことになるとは、まだ誰もが気付いていませんでした・・・。
第3章:フランスロールその後のその後 ロマンドロールが全国展開!
開店から半年が経ちました。
それからも数々の困難を乗り越えお店は大繁盛。店名をROMANDO ROLL(ロマンドロール)に変更し、早くも全国に10店舗のフランチャイズ展開をし、年商見込み3億円となりました。
かなりの快進撃でノリにノル長谷部さん。このままいけば夢の成功者になるのも時間の問題です。
そんな長谷部さんが南原社長の元を尋ねます。
南原社長に、店舗も売り上げも増えて絶好調だということを報告。
しかし、フランスロール屋のこだわりの特徴であるシトロエンのワゴンはとっても入手困難な車なので店舗展開が追い付かない状態になっている悩みを打ち明けました。
そして、数多くの車の輸入ルートを持つ南原社長にどうか車の手配をお願いできないかという相談をしに来たのだと伝えます。
「そこまで大きくしたのか!すごいな!」
と褒められるはずでした。
「おれの見る目に間違いはなかった!」
と喜ばせられるはずでした。
そして、
「喜んで力を貸すよ!」
と受け入れてくれるだろうと、思っていました。
しかし返ってきた答えは予想もしない言葉でした。
「今お前は車さえあれば店舗展開出来て、店が増えればこのまま成功出来ると思っている。」
「『井の中の蛙大海を知らず』という言葉の通り、お前はまだ何が重要なのか何も見えていない。」
「本当の問題はなんなのか。今やるべきことはなんなのか。もっと勉強しろよ!」
まさか逆に怒られるとは思ってもいなかった長谷部さんは落ち込み、悔しい思いをしました。
「こんなに頑張って結果も出しているのに何故評価されないんだ・・・。」
しかし、それから「今一番重要なことはなんなのか。何が一番の問題なのか。」を考えるようになりました。
そして一つの問題に気付きます。
「今ブームになってブレイクしてる分、飽きられるのも早いんじゃないのか・・・?」
今までにブレイクしたお店は数多くあります。そして多くの店が、日夜出来る行列に浮かれて、お店を大きくします。
ですが、ブームはいつか去り、行列もウソのように消えてなくなり、増やしすぎた店舗、在庫、従業員を抱えて倒産していきます。
「今のままでは駄目だ。店を増やしてる場合じゃなかった。飽きられないようにする対策を考えなくてはならない!」
その事に気付いた長谷部さんは後日。なぜかフランスのパリにいました。
生き残るための試練!本場フランスで一から学ぶ
南原社長に説教され、行列を作るほどの商品に満足していた事に気付いた長谷部さんがたどり着いた答えは「飽きられないような新メニューを開発する」というものでした。
「井の中の蛙大海を知らず」の言葉を見つめなおし、デザートの本場フランスで本物のデザートをもっと知ろう。勉強しようと考えたのです。
そして、「ぼくは、パリのお菓子屋さん」というパリで人気店を開く超一流パティシェ、千葉さんの本に出会い、なにかヒントをもらえればと実際に尋ねていきました。
見た目の通り穏やかで優しい雰囲気の千葉さん。しかしそれでもフランスという異国の地で一流になった男。かなり緊張気味に目的を告げました。
すると、「ちょっと作ってみてくれる?」と願ってもないチャンスが訪れます。
そして突然厨房でフランスロールを作ることになりました。
しかし使い慣れない器具やフランス語で書かれた材料に手こずり、手際も悪く良いところは見せられず千葉さんにも「アラアラ」という表情にさせてしまいます。
そして失敗して作り直しながらなんとか、全国で行列を作っている自慢のフランスロールが完成し、試食をしてもらいます。
すると・・・
さらに、見た目から味に厳しそうな販売マネージャーにも試食をしてもらいますが・・・
フランス語が分からなくても何を言いたいか分かるような顔をされます笑 これ逆の立場だったらこのまま日本帰りたくなりますよね。
しかしそれでも負けない長谷部さんは「もう一度チャンスを下さい」と約束を取り付け、パリにアパートを借りてもう勉強に励みました。
まず人気デザート店を周り、自分の作るクレープには何が足りないのかを見つけるためにとにかくひたすら食べまくります。
そして、頂いたアドバイスを思い出しながら、試作を作っては食べ、これじゃダメだと捨て、の繰り返し。
そうしてなんとか見つけ出したマロンクリームのクレープが完成しますが・・・
またもや酷評。プライドをズタズタにされながらも、最後のチャンスとしてもう一度だけ試食してもらうことをお願いします。
お店も繁盛し、店舗も増えて有頂天だった長谷部さん。しかしフランスにきて、自分の力の無さ、デザートの奥深さを身をもって知りました。
しかしそれでもなんとか立ち上がり、「絶対に千葉さんに認められて日本に帰る」と再度町に繰り出しました。
幾度と試食を重ねて、自分とパリのデザートの違いに気付いたことがありました。それは「香り」。
本場パリではデザートにリキュールが使われていているものがほとんどで、長谷部さんのフランスロールにはない独特の香りがあることに気付きました。
そしてリキュール探し。いくつか試飲していると、あるリンゴのリキュールに出会います。
リンゴは地元福島でも盛んで、運命を感じた長谷部さんはさっそくそのリキュールを使ってリンゴのフランスロール作りを開始します。
そして最後の試食!怖すぎるマネージャー再び
最後の試食の時。
試作を重ねて出来上がった新メニューを披露する時。千葉さんはあの因縁のマネージャーを呼びます。
緊張しながらも自分のやってきた事に自信を持ち、いざ試食です。
そして緊張の結果は・・・
まさかの笑顔にこれは長谷部さんも涙。ずっと怖かった人に認められるほど感動することはありませんよね。
フランスの超一流パティシエにお墨付きをもらいました。
何しに来た!?突然現れた南原
アパートで帰りの荷支度をしていると、突然インターフォンがなりました。
異国の地パリで訪ねてくる人なんて検討も付かずに、警察かなんかだと慌てる長谷部さん。
そして恐る恐るドアを開けると・・・
まさかの社長!「なにビビってんだよ」と、絡みづらい先輩を思い出させる悪ノリです笑
南原社長が来た理由は2つありました。
まず一つが、当初「虎になりたい」と言っていた夢のこと。
フランスで得た新メニューで売り上げ目標を達成することができたなら、虎として番組に出させてやるという提案を長谷部さんにしました。
それに対し長谷部さんは・・・
もう目が全然違いますよね!この溢れる自信に、フランスでの修行で裏付けが出来て、もう最強です。
必ず目標達成して虎になることを誓いました。
そしてさらにもう一つの来た理由なのですが、ある住所が書かれた手紙を渡しました。
「何も言わずにここに行け」という社長に「なんですかこれ?」と聞くと、「いいから行け!」と外に追い出された長谷部さん。
もう何がなんだか分からずにその住所に向かいます。
そしてその住所の場所についた途端、長谷部さんが急にテンションを上げて走り出しました。
向かった先には・・・
なんと、ちゃんと車を探し出していてくれたのです!!
粋すぎるでしょ~!!
これでやるしかなくなった長谷部さん。もう怖いものはなにもありません!!
虎になれるのか!?最後の試練
そしてその時が来ました。
新メニューを引っさげて、新たな出店場所、横浜みなとみらいで前代未聞の目標に挑戦します。
目標は前回クリアした15万円の倍。30万円です。
倍って、目標高すぎますよね。今の長谷部さんなら何でも出来そうな気がしますが、それでもかなり厳しい戦いになりそうです。
そしていよいよOPEN!!すると開店後すぐに待ちに待っていたお客さん達がなだれ込んできました!!
この人気凄すぎる!一気に行列が出来、奥さんと共に全速力でお店を回します。
さらに日本人の好きなジェラートを合わせたもう一つの新メニューも加えて拍車をかけます。
この行列や人気ぶりを見たら、もうすでに大成功してるじゃないかと思うこともありますが、あくまで目標は虎になるために30万円売り上げること。
さらに高みへ。憧れの虎になるために閉店まで売り続けました。
そして結果発表!!注目の売り上げは・・・
閉店時間を迎え、投資をした3人の虎が集まりました。
今までここまで頑張ってこれたことを振り返り、社長達に感謝の言葉を伝えました。
社長達もたった半年ほどで成長した長谷部さんを見て、様々な感情がこみ上げてきます。
が、しかしこれはビジネス。そして投資をしたからには数字が全てです。
売り上げ目標30万円。達成すれば夢の、虎(成功者)として番組に投資する側で登場。
緊張の一瞬。果たして結果は・・・
おめでとうございます!!!
マネーの虎出演から走り続け、苦労を重ねながら結果を出し続け、最後の最後にもやってくれました。
ずっと見守り続けてきた岩井社長、尾崎社長も「やったー!」と称賛し、僕ら視聴者も喜び、そして「おれもこんな風になりたい!」と憧れました。
そしてずっと厳しくし続けてきた南原社長も、初めて認める言葉を贈ります。
そして、「マネーの虎に成功者として出るのか」という問いに対してはもちろん・・・
こうして番組最初で最後の成功者が誕生しました。
地元で小さく埋もれていた青年を全国で活躍する成功者にするきっかけを与えた伝説の番組として、番組終了後も語り継がれたのです。
最終章:離婚、脱税、シンナー、逮捕・・・
「ロマンドロール代表 長谷部文康 脱税で逮捕」
あれから数年後、思わず目を疑うほどの突然のニュースが町を騒がせました。
その後も順調にやっているのだと思っていたので、かなり衝撃でした。そしてこの数年間でなにがあったのかを調べました。
マネーの虎が放送を終了してもその後さらなる前進を見せたロマンドロール。「あのマネーの虎に出ていたお店」と来る人は絶えず、年商も20億円を超えました。
その頃になると、高級車やブランド品に囲まれ、どこにいってもかなりの羽振りの良さを見せていたそうです。
また、当初共に支えあいながら頑張ってきた奥さんとは離婚していたそうで、「TOKYO一週間」という雑誌に成功者としてインタビューを受けた際には「(彼女は)たっくさんいますよ」と答えています。
そして今回のこの事件。内容は、所得約2億円を申告せずに所得税計7,160万円を脱税し、それらは高級外車やブランド品の購入のためということです。
また、2007年にはシンナーを吸引。懲役1年、罰金2,100万円を求刑され、ロマンドロールの経営を離れることになってしまいました。
当初は、誰もが憧れ、尊敬し、認めるような成功者になりたいと言っていた長谷部さん。
そして高級外車に乗り、ブランド品を身につけ、「やりたい放題で成功する大きな夢のかなえ方」という成功哲学の本も出し、見事夢が叶ったはずでした。
でも、もしかしたら、ずっと追い求めていたものは、自分の思っていたものとは違ったのかもしれません。
悔しいことを乗り越えて、修行を積み、毎日がむしゃらに働いて番組一の成功者がまさかの転落。
もし自分だったらと思うと、とっても考え深いものがあります。
- 本当に自分が幸せだと思えることはなんなのか
- もしお金持ちになったらそのお金を何に使うのか
- 地位と名誉を手に入れても浮かれず謙虚でいれるのか
そして、今まで冷たく、厳しく、決して褒めることのなかった南原社長の言葉がよみがえります。
残念ながら僕はまだ褒めてはあげられないね。
あなたがここまでこれた理由を良く考えてみんなに感謝して。
自分ひとりの力だけじゃなくて当たり前の事を当たり前に出来たのはあなたがみんなに助けられたからだ。
だから今日はおめでとうとは言いません。」
「今お前は車さえあれば店舗展開出来て、店が増えればこのまま成功出来ると思っている。」
「『井の中の蛙大海を知らず』という言葉の通り、お前はまだ何が重要なのか何も見えていない。」
「本当の問題はなんなのか。今やるべきことはなんなのか。もっと勉強しろよ!」
さいごに。 ロマンドロールはどうなったのか
長谷部さんは残念なことになり経営者は変わってしまいましたが、当初の想いとクレープの味はしっかりと受け継がれています。
僕もまだ実際に食べに行ったことはないので、近くに寄った時は是非のぞいてみたいです。
また、他にもマネーの虎関連の記事を紹介しているので良かったら合わせて見てみて下さいね!