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投資バラエティ番組という斬新な発想の人気番組「マネーの虎」
放送終了して10年以上の時が経った今、マネーの虎に出てた人達のその後が注目を集めています。
- 成功者として札束を積んで威張っていた社長達が次々と倒産
- 虎達に散々怒鳴りちらされていた志願者が今では年商億越え
- マネーを勝ち取って順風満帆だった男が脱税・逮捕
などなど、大革命が起きているんですね。
そして、その事実をふまえて振り返ってみると、「あの時に言ってたことは間違ってたな」とか、「失敗すると思ってたけどやっぱり失敗したな」などの答え合わせが出来て面白いんですよね。
ということで今回は、マネーの虎のその後に成功した人や失敗した人、あの時言っていたことで本当に実現したことや、全然違ってたことをまとめて、「成功を継続させられる法則」を9つに分けて紹介していきます!
人生における成功とはなんなのか。当たり前と思っていたその考え方は本当は間違っていないか。マネーの虎の歴史にそって見直してみましょう!!
目次
マネーの虎の成功者・転落者から学ぶ!継続して成功する9つの共通点
1、思いついたアイデア一つで起業
特に多かったのがこれ。「あっこれ儲かるかも!?」と思いついた案一つで起業しようとする人は、例えアイデアが素晴らしくてもマネー不成立になりました。
今までにあったケースでは
- 金魚釣りの出来るカフェ
- 中古ゴルフクラブをマレーシアで転売するビジネス
- アイドルやアニメキャラの抱き枕販売
- 調べて欲しいことを電話一本で解決する情報提供サービス
などですね。
僕らでも普段「ここにこんな店があったら流行りそう!」とか「こんなサービスまだ誰もやってない」など、ふとした瞬間に思いつくことは沢山ありますよね。しかし、思いついただけで実力が伴っていなければ、そのアイデアを生かすことが出来ません。
例えば「こんな料理があったら売れる」と思っても、その人が料理の素人なら話にならないし、実際に売れたとしてもカンタンにマネされて大手に潰されますよね。
そのアイデアを使ってビジネスとして成り立たせるための「経営力」や、誰にもマネの出来ない「技術力」が備わって初めて一つのビジネスになります。
2、技術が出来たから独立
こちらもとても多くいました。
会社や店で働いていて、仕事を覚えてほとんど1人で出来るようになると「これなら独立してもやっていけるんじゃないか」と思うこともありますけどこれで独立してしまうと大けがをします。
技術より経営が大事!新感覚のビビンパ専門店
ビビンバ店の雇われ店長が独立したいという回がありました。「店を任されるほどになったのでその技術を持って都内に出たら売れる!」と思っていたのですが、文野社長から「ほとんどの人は技術が出来たから独立をする。しかしそこには経営がない。商品が良いのは当たり前で、それをどう売るのかが重要」と言っています。
ネームバリューは重要!究極のカフェ
ビジネスの基礎を学び、大手チェーンを知り尽くした男がカフェを始めたいという回がありました。「他の店よりも種類が多く、もっとおいしいものを安く売れば、必ず儲かる」と集めてきたデータは凄いものでした。
しかし堀之内社長から「ドトールやスタバに座って観察していたら何回転しました。従ってうちの店も何回転するだろう。そんな考えをしていたらとんでもないことになる」と指摘しました。
3.場所が良ければ売れる
たしかに、店を繁盛させたいならまずは見つけてもらうことですよね。誰にも気づかれないような場所でヒッソリやるよりも、人の多いところに出て店をドーンと構えた方が成功しそうな気がします。
しかし場所が良いところにはその分ライバル店も多くあり競争率が高くなりますし、その分家賃も上がるということになるので、売上が上がっても出費も増えます。
場所が良ければ売れると思いビビンバ専門店開業に3,000万円を希望した志願者に対し川原社長は「僕は中古を借りてお店を550万円で始めた。場所もいいわけではなかったのに一日100万円売り上げた」と、場所が悪くても売れる店は売れると語りました。
まさにその通りですね。起業はギャンブルではありません。その場所の特性を生かしたビジネスを「考える」ことが大事で、初めから一等地で勝負を賭けるのはかなりリスキーです。
4、お金をかければ売れる
小さな店でコツコツやるよりも、お金をかけて宣伝し、立派なデッカイ店を出した方が儲かる。そんな考えの人が当時はたくさんいました。
しかし、起業したこともない人が一発目からお金をかけるというのは、サッカーの素人がワールドカップに出たいと言っているようなものですね。
尾崎社長は当時起業する際にお金がなくて、軒先の小さなスペースを改造してお金をかけずにビジネス展開をしていて、「狭いからもっと広いところで始めたい」という志願者に対しても「お金をかけずに、「どうしたら今の状況でも上手く出来るだろう」と、工夫出来る人が成功するんじゃないかと思います」と優しく諭していました。
5、視野が狭い
たまにふと「これって儲かるんじゃないか」と画期的なアイデアを思いついたり、自分の作った料理が周りに好評で「これお金取れるよ!」と褒められたり、会社でトップの成績を出した時に、「起業出来るんじゃないか!?」と思うことって、僕らにもあると思います。
そして、ほとんどの人はそうやって起業してしまうのですが、それだけではビジネスとして成り立ちません。
周りの褒めてくれる人は、お金を払っているわけではないので「お客さん」ではありませんよね。基本肯定的なことしか言いませんし、実際それでお金を払うといったらまったく別のお話です。
また、1度は払ってくれたとしても、飽きずに「何度も」利用してくれるのか。この「リピートする」ということが一番のポイントです。
今までブレイク、ヒットしたものは数多くあります。しかし、10年続いているものはほとんどありません。
今までにもマネーの虎では数々の志願者達がそういったアイデアを手に挑みましたが、ほとんどマネー不成立。さらに、マネーを獲得して実際に開店出来た人達も失敗していきました。
例を出すと・・・
ロコロール
ロコモコをノリで巻いた創作ファーストフード。社長達にも大絶賛の美味しさで見事マネー獲得し、原宿竹下通りに出店。それが大ヒットになり毎日行列を作り店舗も増やしたが、ブームが去り売上が激減。閉店となりました。
周りの人がどれだけ認めようと、自分がどれだけ自信を持っていようと、継続出来なければ最後は借金で終わってしまいます。
思いついたビジネスを、永続的に利用してもらえるような「仕組み」を作ることがなにより大事ですね。
6、目的が「お金を稼ぐこと」
お金は大事ですし、ほとんどの人はお金を稼ぎたい、お金持ちになりたいと起業します。しかしそういった人はほとんどマネー不成立。のちに成功したとしても長くは続きません。
成功からの転落!?フランスロール(ロマンドロール)
とっても有名な回ですが、フランスロールというクレープをアレンジした新感覚のデザートをワゴンで売るというアイデアでした。
志願者の長谷部さんは、当時出演した時に「夢はなんですか?」という質問に対して「そちら(投資家)側に座りたい」と答えました。地位と名誉、大金を動かせるほどの経済力を持っている虎達を見て純粋に「かっこいい」とそれを目標にしていました。
そしてその熱いまなざしと自信、商品の味で見事マネーを獲得。出店から半年で10店舗も増やし、年商3億円を見込めるほどになりました。その後は高級車に乗り、相当羽振りの良い生活をし、成功哲学の本まで出版。見事夢が叶ったのです。
しかし、順風満帆なはずのその後は離婚、そして高級車やブランド品を買うために脱税、シンナー吸引、逮捕と、まさかの転落。せっかく広げた経営を離れることとなりました。
地道に努力を重ねた成功者!パスタ屋と家具屋
パスタ屋さんを開きたいという志願者は、「原価を下げないと儲けが出ないよ」と批判されたが「儲けが減ってでもお客様の喜ぶ顔が見たい」と貫いた。
家具屋さんを開きたい志願者は1億の借金があり、「やりたいことは借金を返した後。まずは生産性を上げてたくさん売らなきゃダメ」と指摘されたが、「借金があっても、良いものを作りたい」と貫いた。
そして10年経った現在、利益を重視して批判した社長が倒産し、想いを貫いた志願者達は今でも成功している。
お金は大事ですし、誰もがお金持ちになりいい暮らしをしたいと思っています。しかしお金で幸せは買えないということも誰もが知っている事実です。
お金を目標にすると、ゴールがなくなります。なぜならお金なんていくらあっても足りないし、いくら稼げば幸せになれるなんてこともありませんよね。
ちゃんとした目的を持ってやっている人はお金に関わらず幸せを手に入れられますし、どれだけ儲かっても仕事に手を抜かないのは、お金以上のやりがいを持てているからではないのでしょうか。
7、初めから従業員を雇う
とくに会社から独立する人に多く見られますが、「会社をやるなら事務員くらい置いておかないとカッコが付かないだろう」と思っていたり、「今までの経験からこれくらいは必要だろう」と初めから人を雇う人です。
これから先どうなるか分からない、給料も払えるかわからないのに人を雇うのはリスクだし、そういった志願者に対しては南原社長も「自分が寝る時間を削れば出来ることなら自分でするべきだ。楽をしすぎ」と指摘します。
また堀之内社長も、「まず一人で初めて、自分の食いぶちを稼ぐ。もう1人ぶん稼げたらそこでもう一人入れる。そうやって企業は拡大していくんです。」と教え、周りの社長達もその通りとうなづいた。
8、やる気や情熱だけでなんとかなる
やる気や情熱。他にも直感やインスピレーションは起業家に対して大事な要素だと思います。しかしそれだけでは駄目ですよね。
「必ず成功します!」と言う志願者に対し「根拠は?」と聞くと、不成立になる人のほとんどは「寝ないで働きます!」とか「他よりもサービスを徹底します!」など、具体的な根拠を上げません。
そんな志願者に加藤社長も「確かに経営者にとって直感は大事ですが、人からお金を借りる以上それに付随した根拠がないと出せません。」と言っていました。
言うだけなら誰でも出来ますね。それは自信でもなんでもありません。「絶対に成功する!」の後の「なぜならば・・・」を明確に、上野社長も言っていましたが、「思い込みではなく、誰もが安心して聞けるようなビジネスプランが必要」です。
9、しゃべりが上手い
マネーの虎は「プレゼンしてマネーを勝ち取る」という番組なので、プレゼンが上手い人ほど有利なのかと思っていましたが、マネーを勝ち取る多くの人は意外にも口下手な人の方が多かったんです。
特に有名なのはハンドメイド家具屋をOPENしたいという菊野さん。プレゼンが始まってもガチガチで、言葉も噛みまくっていて、一度立ち上がって深呼吸する姿もありましたが、開始して間もなく3人の虎が投資をしたいと名乗り出ました。
普段は厳しい堀之内社長も「職人は口下手くらいが丁度いい」と好感をあらわにし、貞廣社長は「言葉がなくても、あなたの作ったそのイスを見たら、気持ちが伝わってきました」とお金を出しました。
逆に、よく喋る志願者には小林社長がキバを向きます。「言葉を上手く使おうとしているやつ、言葉は便利じゃないで。自分の中身の無さを必死に言葉でカバーしようとしてるけど、言葉を使う度にメッキが剥がれてきやる。」と多くの志願者に伝えていました。
他にも実際のお店でよく見る光景ですよね。多くの説明文を並べている店はよくありますけど、本当にいいものは見たり食べたりした瞬間にわかるものです。
【まとめ】最後は人間力
10年経った今を見てみると、人柄を買われてマネー成立した志願者や、偏見を持たずに愛を持って接していた虎達が今でも成功を継続していて、儲けたいという理由とプランで起業した志願者や、相手の人格を否定するような虎達が失敗しています。
初めは厳しい虎を見て僕も「やはりビジネスの世界は厳しいんだな」と思っていて、「お客様の笑顔が全てです」的な志願者に対しては「甘いなぁ」と感じていましたが、結果を見るとビックリ。まったく正反対でした。
結局最後は人間力。誰かのために頑張れる人や、ぶれない夢を持っている人が作るものは素晴らしい物になりますし、どんなプランであろうが、そんな想いを持った人の所に人は集まり、お金は後から付いてくるんだということをこの番組の歴史を通して証明しているように思えました。
レッツ起業!!